愛犬にマイクロチップ埋め込みパスポート - 欧州各国で採用へ

    湯木進悟  [2004/07/26]

    英国政府がPet Passport Initiativeに合わせて発行したPETSのポスター

    米Digital Angelは、ポルトガルの農務省より、同国内の犬をRFIDシステムにて管理するソリューションの提供に関する契約を受注したとの発表を行った。EU加盟各国では、ペットの犬や猫にマイクロチップを埋め込んで、パスポートとして利用するプロジェクト「Pet Passport Initiative」が進められようとしている。

    Pet Passport Initiativeは、外国からEU加盟国へと入ってくる、または加盟国間で移動するペットに対して、RFIDなどを用いてパスポート認証を行う制度となる予定で、今年10月より正式に実施されるという。当初はペットに付されたID番号のタトゥーでも認証がなされるものの、8年の移行期間の後は、マイクロチップのみがパスポートとして認められるようになるという。EU各地の空港などでは、マイクロチップ上の登録情報を読み取る専用スキャナの配備が進められるとされ、すでに英国では、これまで「Pet Travel Scheme(PETS)」として実施されてきた同種の制度へ、Pet Passport Initiativeに伴って変更が加えられることもアナウンスされているようだ。

    新たにポルトガル政府が導入するDigital Angelのソリューションは、Pet Passport Initiativeにも適応した制度になると見られ、狂犬病の予防接種と同時にマイクロチップの埋め込みを行う形で、RFIDシステムの利用促進が目指されるという。2007年までに、同国内の約200万匹に上る犬が、RFIDによるデータベースへの登録を済まされる予定になっているようだ。今回の契約で、Digital Angelの受注金額は約US60万ドルに達したとされており、同社は米Merialと提携して、全国にRFIDシステムの配備を進めることになるという。

    Digital AngelのRFID部門を率いるLeo Ortenblad氏は、ポルトガル政府が同社のソリューションを採用したことについて「他社との厳しい競争を勝ち抜いて選ばれたのであり、これまで15年に及ぶ欧州市場における我が社の実績が評価されたことを嬉しく思う」とコメントしている。

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