「より静かなワークステーションを目指す」ビジュアルテクノロジーの新製品

大川淳  [2004/07/16]

ビジュアルテクノロジーは、AMD Opteron 800シリーズを4基搭載できるワークステーション「VT64 Opteron Workstation 4000 Heatpipe Model」を発表した。処理性能の向上と同時に静音化を実現したことが特徴で、サーバー、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)分野での科学技術計算用途などを想定している。価格は、1.8GHzのAMD Opteron 844を4個搭載したメモリ2GBの製品で165万9,200円(税抜き)など。9月10日に出荷を開始、初年度で6億円の売り上げを目指す。

VT64 Opteron Workstation 4000 Heatpipe Model

きょう体の内部

OSは、「SUSE LINUX Professional 9 for AMD64」をプリインストールするとともに、「Windows Server 2003 For 64-bit Extended Systemsベータ版」をバンドルしている。「Red Hat Enterprise Linux AS 3 for AMD64」、「SUSE LINUX Enterprise Server 8 for AMD64」にも対応している。チップセットにAMD 8131+8111、メモリにはDDR PC3200を採用、最大20GBのメモリを搭載することができる。

今回の製品は静音化が目玉で、同社と韓国のZalman Techが共同開発したケースを用い、プロセッサが発する熱をプロセッサ上部のクーリングブロックで吸収し、本体側面のヒートシンクから排出する「ヒートパイプ冷却システム」を活用している。これにより本体内部の発熱を減少させ、冷却ファンの回転数を減らすことに加え、ファンレス電源を搭載することで騒音を低下させた。4CPUで空冷式の同社従来製品では50dBだったが、新製品では30dBに抑えた。これは「研究機関などでは静音化への要望が大きくなって」(同社)いることが背景にある。

この製品が狙う主要な市場は、大学をはじめとする教育分野、研究機関、民間の研究部門などで、「小規模なSMP機として利用する、中規模UNIX機ユーザー層や、小規模のクラスタ用途などを考えており、需要に合わせた環境構築が可能」(同社)だという。

また、HPCの領域では、これまでスーパーコンピュータが担ってきた範囲を視野に入れている。「大型プロジェクトでは、数億円程度の予算が組まれていたが、この水準のコンピュータと並列システムを使用すれば、数千万円台にできる」(同社)としている。

同社によれば、「全世界で約500万台のサーバーが出荷されているが、そのうち100万円以下の製品が460万台あり、その95%が32ビット。110-260万円級で4割が64ビット、1,000万円以上では9割が64ビット」というのが現状だが、同社は、来年には既存の32ビットサーバーの64ビット化が大きく前進する、とみている。

同社の西和彦取締役技術本部長は「80年代は16ビット時代、90年代は32ビット全盛で、2000年代に入って64ビット化が進んでおり、10年ごとに次の世代に交代している。2010年頃には128ビット、ということになるかもしれないが、その前に64ビットのマルチコアシステムに大きな可能性がある」と指摘する。

西和彦氏

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

    求人情報

    人気記事

    一覧

    イチオシ記事

    新着記事

    特別企画

    一覧

    転職ノウハウ

    あなたの仕事適性診断
    あなたの仕事適性診断

    4つの診断で、自分の適性を見つめなおそう!

    Heroes File ~挑戦者たち~
    Heroes File ~挑戦者たち~

    働くこと・挑戦し続けることへの思いを綴ったインタビュー

    はじめての転職診断
    はじめての転職診断

    あなたにピッタリのアドバイスを読むことができます。

    転職Q&A
    転職Q&A

    転職に必要な情報が収集できます

    スカウト転職する
    スカウト転職する

    企業からアプローチのメッセージが届きます。