"おサイフケータイ"、始まる - ドコモ、iモードFeliCaサービスを開始へ

 

iモード対応携帯電話に非接触ICチップを搭載し、コンビニエンスストアなどでの料金支払いなどで携帯電話を財布のように利用できるようになる「iモードFeliCaサービス」を、NTTドコモは7月上旬から開始する。昨年12月から実証実験を行っており、今回、対応端末の発売を待っての正式サービスインとなる。ドコモでは「おサイフケータイ」との愛称で、「iモードに次ぐヒットになる」(iモード企画部長・夏野剛氏)ことを期待する。

FeliCa搭載携帯電話を示す同社iモード企画部長・夏野剛氏

「このEdyカードがケータイに入る」と夏野氏

ケータイは、iモードに次ぐ第3の成長期へ

FeliCaは、ドコモとソニーが共同出資するフェリカネットワークスが展開するサービスで、FeliCa自体はソニーが開発した非接触ICカード技術。コンビニエンスストアのam/pmなどの「Edy」やJR東日本の「Suica」などのカードで利用されており、お金を事前に入金、レジや改札などで専用端末にカードをかざすだけで支払いができる、というもの。そのICチップを携帯電話に内蔵することで、携帯電話をかざすだけで料金支払いを可能にした。

おサイフケータイで利用できるサービス

iモードFeliCaの利用イメージ

他の非接触ICカードと同様、入金用端末などを利用してカードに入金する。さらにiモードを利用してクレジットカードから入金する、といったことも可能だ。

7月上旬のサービス開始時で39社がこのサービスに対応し、全国約9,000店舗で利用できる。参加企業としては、ANA(全日空)、am/pmなどのEdy対応コンビニエンスストア、マツモトキヨシ、コカ・コーラ、ビックカメラ、第一興商、ぴあ、J-WAVE、セガ、サミー、JCB、ソニーファイナンスなどで、ANAの国際線搭乗手続きや自動販売機でのジュース購入、ビックカメラのポイント、マンションの鍵を開ける、などの幅広いサービスが提供される。

JR東日本のSuicaは、以前から発表されているとおり、「モバイルSuica」の名称で2005年度後半にサービス開始予定。今回発売される端末でも、モバイルSuicaを利用できるそうだ。

1つの携帯電話の中に複数のサービスが混在する形になるわけだが、ユーザーは意識することなく使い分けが可能で、Edyでコンビニ支払いをしてすぐに自販機でジュースを購入する、といったことができる。

従来の非接触ICカードにないメリットとして、iアプリを利用して残額や購入履歴をすぐに確認できる点が挙げられる。さらにiアプリと連携することで、会員証やポイントカードなどといったサービスとも併用できる。

夏野氏は、FeliCaを携帯電話に搭載することについて、JR東日本からの提案を発端としたことを明らかにしつつ、このおサイフケータイがiモードのように広まることを期待する。

iモードサービス開始時の99年まで、携帯電話は通信インフラとして「通話」のための機械だったが、iモード開始以降、PCを持っていない人でもEメールができるような、「ITインフラ」に進化した。そしてそれから5年。"ケータイ"が財布の機能も取り込むことで、今後は「生活インフラ」となる、と予言。FeliCaによって携帯電話が第3の成長期にはいるのだとした。

通信インフラからITインフラ、そして生活インフラへ、ケータイはさらなる成長を狙う

携帯電話はすでに生活の一部として、多くの人にとってなくてはならない存在になってきており、たとえばコンビニに買い物に行くとき、財布と携帯電話だけを持って行く人がいるように、財布とならんで常に携行されるようになった。今回、FeliCaを搭載したことで、「財布と携帯電話、2つを持って行く必要がなくなる」(夏野氏)し、たとえばEdyとSuica、社員証と3つの非接触ICカードを持っている人は、それがすべて携帯電話1つでまかなえるようになる、というメリットもある。

ただ、財布を落とすように、携帯電話を落として、悪用される心配もつきまとう。それについては、iモードFeliCa対応の新端末「F900iC」の場合、固定電話などから特定のタイミング・回数で発信をするとFeliCaを使用禁止にする、といったことも可能で、その点では財布よりも安全、という認識を夏野氏は示す。また、Edyなどを落としたときも同様の危険性があるし、IDとひも付けが必要なANAの国際線搭乗手続きやJR東日本のSuica定期券のように、落としてもそれを届け出れば無効にできる点からも、夏野氏は少なくとも危険性が増えることはない、と強調する。

FeliCaには、セキュリティを確保できる「共通領域」と、誰でも使える「フリー領域」があり、このフリー領域には、たとえばそれほどセキュリティを要求されない「美容院のポイント」などといった簡単なサービスで利用できるようになっている。夏野氏は、iモードFeliCaが利用できる場所が、数年後には町の至る所にあふれることへの期待を表明。それを後押しするために、iモードFeliCaの仕様を公開、誰でも対応サービスを開始できるようにする。

FeliCaには2つの領域を用意

また、今回のiモードFeliCaサービスを開始しても、ドコモが得られる通信料金は微々たるものにとどまる。ドコモでは現在、通信料金に依存したビジネスモデルを変更しようとしており、FeliCa利用増により出資企業としてフェリカネットワークスから得られるライセンス収入、FeliCaを利用した法人向けのソリューションビジネス、金融、などの収益源を模索。また、他社にはないFeliCaサービスを開始することで、年間500万人程度に上る解約者の引き留めも狙う。

なお、携帯電話に内蔵したFeliCaは、携帯電話の電池を電源として駆動するが、電源を切っている場合でも利用できるほか、通話が全くできないほど電池が消耗した状態でも使える程度しか電力は使わないようだ。ちなみに、電波の感度は、携帯電話の電池を使えることから、通常のカードよりもむしろ良好なのだそうだ。

同社によれば、今後はFeliCaを標準機能として搭載していくことを検討しているとのことで、今後これが標準機能になれば、末尾に「C」がつかない場合も考えられるという。

iモードFeliCaの利用シーン。コンビニにて

こちらはam/pmの自販機

これはEdyへの入金。ちなみに今回登場した対応端末4機種について、すべてEdyアプリを内蔵、あらかじめ100円が入金されているそうだ

コカ・コーラの自販機でも使える

FeliCaが利用可能な場所には、この指とカードを模したイラストが掲載される(左)。iモードFeliCa端末にもこのマークがある(右)

対応端末は4機種

FeliCaを内蔵した携帯電話は、当初4機種が登場する。FOMA端末としては「FOMA F900iC」、PDC端末として「ムーバ P506iC」「ムーバ SH506iC」「ムーバ SO506iC」で、F900iCは、F900iの機能を踏襲、ムーバの方は、506iシリーズをリリースしていなかった3社が端末を投入してきた。いずれも現時点でのスペックは予定値で、価格も明らかにはされていないが、夏野氏によれば現行の端末に比べて、数千円単位で高くなることはないとしている。

F900iCは、従来通り指紋センサを搭載。センサによってFeliCaの使用を制限したり、遠隔操作で使用をロックさせることもできる。プライバシーモードではiアプリフォルダへのアクセスも禁止できるため、FeliCa対応アプリを第三者が起動する、といったこともできないようにしている。

F900iC

指紋センサも従来通り搭載。FeliCaの利用も制限できる

モデルF900iC
メーカー富士通
連続通話時間約140分(音声)、約100分(テレビ電話)
連続待受時間約450時間(静止時)、約300時間(移動時)
液晶メイン:約2.4型320×240 サブ:約1.1型96×72
カメラ*1128万画素CCD(外側)、11万画素CMOS(内側)
サイズ(H×W×D)*2104×51×26mm
質量約129g
外部メモリminiSDカード
カラーオレンジ/レッド/パープルシルバー/チタンブラック
*1 有効画素数
*2 折りたたみ時

P506iCは、液晶回転型のきょう体を採用。シャッターボタンを押したときに発光するストロボを搭載した。

P506iC

モデルP506iC
メーカーパナソニックモバイルコミュニケーションズ
連続通話時間約125分
連続待受時間約450時間
液晶メイン:約2.4型320×240
カメラ*1195万画素CCD
サイズ(H×W×D)*2111×50×26mm
質量約128g
外部メモリminiSDカード
カラーブルーマルガリータ/ブラックトルネード/シルバーマティーニ
*1 有効画素数
*2 折りたたみ時

SH506iCは、シャープ製端末としては初めて液晶部が回転する回転液晶スタイルを採用。202万画素のAF搭載カメラやPCのドキュメントが閲覧できる「ドキュメントビューワ」、辞書や本が閲覧できる「電子辞書&ブック」といった機能を備えた。

SH506iC

モデルSH506iC
メーカーシャープ
連続通話時間約135分
連続待受時間約350時間
液晶メイン:約2.4型320×240、サブ:約0.6型12×72
カメラ*1202万画素CCD
サイズ(H×W×D)*2103×49×26mm
質量約136g
外部メモリminiSDカード
カラーメロウシルバー/ブリリアントブラック/スパークリングピンク
*1 有効画素数
*2 折りたたみ時

SO506iCは、ソニー・エリクソン製では初めて4色のカラーバリエーションと、背面のデザインを取り換えられる「フィット・カバー」を採用。従来通り液晶が回転する機構を採用しているが、今までのように力を入れなくても簡単に回転するようになっている。

SO506iC

カメラにはレンズカバーを搭載

フィット・カバーは簡単にはずせる

モデルSO506iC
メーカーソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ
連続通話時間約140分
連続待受時間約460時間
液晶メイン:約2.3型320×240
カメラ*1130万画素CCD
サイズ(H×W×D)*2106×50×28mm
質量約140g
外部メモリメモリースティックDuo
カラーバカンスローズ/ソイルブラック/エアリーベージュ/トロピカルターコイズ
*1 有効画素数
*2 折りたたみ時

発表会場には、現在ドコモのQRコードのTV CMにも出演している"3人娘"も登場。こちらは佐藤めぐみさん

塩山みさこさん

上野なつひさん

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

ベッキー、さんま&中居に「ただただ感謝」- 突然の電話出演「びつくり」
[17:31 7/24] エンタメ
J・デップと離婚調停中のA・ハード、起業家イーロン・マスクと新ロマンス!?
[17:01 7/24] エンタメ
「メディアに出れば出るほど誤解される」バンド、jealkbが本音で語る"武道館"への思い
[17:00 7/24] エンタメ
深田恭子の水着姿に「人魚みたい」「ナイスボディ」の声 - インスタ開設
[16:43 7/24] エンタメ
2016年プログラミング言語トップ21が発表、1位は昨年と同様
[16:30 7/24] 企業IT