1万円以下の教育用ロボット機材が発売 - 福岡県のベンチャー企業が開発

福岡県のロボットベンチャー企業JAPAN ROBOTECHは10日、教育用ロボット機材「RoboDesigner」を発表した。ロボットハードウェアに加え、初心者でも習得が容易なGUIによるソフトウェア開発環境も提供する。パーツ類の単品販売のほか、センサー・駆動系・構造材・ソフトウェアなど一式を揃えた「RDS-X01:Platform」、駆動系などを含まない「RDS-X02:Basic」といったセット商品が用意されており、価格はそれぞれ9,975円、6,300円。九十九電機での予約販売が同日より開始されており、店頭での発売は今月下旬より開始される見込み。

JAPAN ROBOTECH 河野孝治社長

「RDS-X01:Platform」

「RDS-X02:Basic」

RoboDesignerのハードウェアは、CPU等を搭載するコントローラボード、モーター・ギアボックスなどの駆動系、タッチセンサーなどのセンサー類、モータードライバ、ボディを構成するフレーム・プレート等の構造材、などで構成される。駆動システムは車輪がベースで、ロボカップのようなサッカーロボット、ダンスロボット、ライントレースロボットなどの製作が可能。現時点でヒューマノイド型には対応していないが、「1年後くらいには多関節に対応するセットも発売できる予定」(JAPAN ROBOTECH 河野孝治社長)とのことだ。

RoboDesigner製品の一覧

このようなロボットが製作できる

コントローラボードには、基板上に11個のI/Oポートが用意されており、これらをセンサー入力やモーター制御など、任意の入出力に割り当てることができる。メモリは64Kbit搭載されており、専用に開発されたソフトウェア開発環境「TiColla」を使って、プログラムをダウンロードすることができる。より複雑な制御に対応できるよう、ポート数を60個程度に増やした上位版のコントローラボードも、今後の発売が予定されている。

制御ボード。大きさは150×65mm

構造材はABS樹脂製。カッターで切ることも

ソフトウェア開発環境のTiCollaは、分かりやすいGUIベースのツールとなっており、各命令を表すブロックを組み合わせて、簡単にプログラムを作成することができる。センサー情報の取得やモーターの制御などが可能なほか、条件分岐・繰り返し・変数の利用・四則演算などもサポート。また、上級者向けとして、C/C++での開発にも対応している。

TiCollaの機能

TiColla起動画面

ドラッグ&ドロップでプログラムを作成していく。往年の名ゲーム「ロボットコンストラクションR.C.」(エレクトリックシープ)を思い出す

同製品は、2002年10月に開発がスタート。福岡市、早稲田大学などとの産学官連携による研究開発が進められ、JAPAN ROBOTECHが商品化に成功した。対象は中学校~大学程度とされており、カリキュラムにあわせてハードウェア・ソフトウェアの設計を行うことができる。

ロボット製作の流れ

カリキュラム

国内での販売に関しては、九十九電機、ロボット科学教育、そのほか教材販売会社などが担当する。同日開催された記者発表会にて、九十九電機 鈴木淳一社長は「秋葉原の電気街は昭和20~30年代、ほとんどがパーツ屋だった。メーカーの技術者で、よく秋葉原まで買い物に来ていた、と話す人も多い。昭和50年代に入るとマイコンブームになり、大学生がたくさん秋葉原に集まり、その方々が今いろんなメーカーで開発を行っている。同じことがまた起きるのではないか。我々はロボットの専門店を4年前から始めているが、ロボットに興味を持つ人たちが秋葉原に集まるようになり、将来のロボット産業を担う人たちが育っていくのではないだろうか」と期待を述べた。

九十九電機 鈴木淳一社長

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