VIAの次世代CPUコア"Esther"はFSB800MHz・SSE3サポート、しかも3.5W@1GHz

大塚実  [2004/05/20]

VIA Technologiesは、同社の次世代CPUコア「C5J Esther」についての詳細を発表した。セキュリティ機能「PadLock」の一層の強化のほか、メモリ保護技術「NX」にも対応する。製造に関しては、IBMの90nm low-k SOIプロセスが採用されることが今回正式に明らかにされた。

Estherコアは、同社の子会社Centaur Technologyが設計。従来の「C5P Nehemiah」コアに比べて多くの改良が施されているが、同社が最もアピールするのがPadLock機能の強化だ。新コアでは、"第3世代"ともいえるPadLockを搭載。Nehemiahには既に第2世代PadLockとして、乱数発生器(RNG)、AES暗号化/復号化アクセラレータがハードウェア実装されているが、これに加え、RSA暗号化のためのMontgomery Multiplierやハッシュ関数「SHA(Secure Hash Algorithm)-1」「SHA-256」もサポートした。

今年のCeBITで発表されたスライド。これにさらに新機能が追加されている

通常、こういった暗号処理をソフトウェアで行うには強力なCPUパワーが必要になるが、そうなると今度は消費電力が増大してしまう。しかし、同社は高速処理が必要なこの部分に専用ハードウェアを用意することで、VIA製CPUの最大の特徴でもある低消費電力を維持。家電製品・組み込み・モバイル用途などがターゲットとしてあげられていることからも、同社がプロセッサの省電力性を重視していることが分かるが、新コアは従来と同様の発熱レベルでより高速な動作が可能になるという。実際の消費電力については、動作クロック1GHz時で3.5Wとされている。

そのほか、FSBが800MHzと大幅に高速化されるほか、SSE2/SSE3も新たにサポート。L2キャッシュも、従来の64KBから拡張される。動作クロックは、Nehemiahコアでは1.4GHzまでとされていたが、新コアではついに2GHz以上も視野に入る。また先日、Transmetaがウィルス/ワーム対策のメモリ保護技術「NX」をEfficeonでサポートすると発表したばかりだが、Estherコアも同様の機能を搭載、AMD・Intelなどと同様に、Microsoft Windows XP SP2から利用できるようになる見込みだ。

製品の出荷時期・価格等については公表されていないが、既にIBMの300mmウエハ施設にて製造工程にあるという。なお、今回の発表は米国で開催中のEmbedded Processor Forumにあわせて行われたもので、同社はここでAES暗号のベンチマークツールを使ったデモなどを実施しているとのこと。

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