ソニー、20時間再生の音楽プレイヤーを発表 - 1テラバイトのTVサーバーも

      [2004/05/11]

    ソニーは、ポータブル音楽プレイヤー「VAIO pocket VGF-AP1」を発表した。6月5日発売予定で、実売想定価格は5万円前後。

    20GBハードディスクを搭載し、ATRAC3plus 48kbps・1曲4分の場合約13,000曲を保存することができる。内蔵のリチウムイオン電池で約20時間という長時間再生が可能なほか、320×256ドット表示対応の2.2型カラー液晶を搭載しCDジャケットなどの表示を行えるのが特徴。

    液晶画面の右横にほぼ同じ大きさのタッチパッド「G-sense」を装備し、これを利用して操作を行う。G-sense上で指をスライドすると、指が触れている場所に対応した位置が画面上で選択され、さらに押し込むことで決定の動作となる。曲名やアーティスト名のほか、再生の頻度や時間に応じて自動生成されるプレイリストや、ジャケット写真などからも曲を検索可能で、G-senseとの組み合わせにより素早く目的の曲を見つけて選曲することができる。

    VAIO pocket VGF-AP1

    素早い操作を可能にするG-sense

    充電とファイルの転送は付属のクレードルを利用して行う。PCとのインタフェースはUSB2.0。外付けHDDとしても利用可能で、JPEG画像を転送すれば液晶画面に表示することもできる。再生可能ファイルはATRAC3、ATRAC3plus、MP3、WAV、WMAで、付属ソフトの「SonicStage 2.0」または「music move」を利用して転送する。なお、MP3/WAV/WMAは転送時にATRAC3/ATRAC3plusに変換される。

    20GB HDD内蔵ポータブル音楽プレイヤー主要製品の比較

    型名 VAIO pocket VGF-AP1 iPod M9244J/A gigabeat G21
    HDD 20GB
    表示装置 2.2型カラー(320×256) 2型グレースケール モノクロ(160×86)
    駆動時間 約20時間 最長8時間 約11時間
    外形寸法 約115.2×63.3×17.2mm 104.1×60.9×15.7mm 76.5×12.7×89.5mm
    重量 約195g 158g 約138g

    あらゆる「制約」からユーザーを解放するこれからのVAIO

    ソニー常務 木村敬治氏

    VAIO新製品発表会の冒頭、同社常務でIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデントの木村敬治氏は「"VAIO"がスタートして7年が経過し、PCで音楽を聴いたり動画を見たり、ネットワークを介してコンテンツにアクセスするというライフスタイルは当たり前になった」と話し、VAIOが登場時から目指してきた世界が今ではどのPCでも実現できるようになったと状況を振り返る。

    当初のコンセプトが完成したいま、「VAIOは第1章に自らピリオドを打ち、第2章の幕を開ける」とし、単にPCでAVが扱えるというレベルではなく、PCでAVコンテンツを楽しむときにユーザーが感じていたあらゆる「制約」から「開放」していくのがこれからのVAIOであると宣言した。そのためにより一層の高画質化、高音質化はもちろん、簡単・明快な操作で扱える操作環境を実現していくとし、今回発表されたVAIO全製品に搭載されたソフトウェア「Do VAIO」を紹介した。

    Do VAIOはAVコンテンツを楽しむためのさまざまな機能を統合したソフトで、テレビ・ビデオ、音楽、写真、DVD、ネットワーク上のファイルなどすべてをここから再生できる。Windowsのデスクトップは完全に隠され、リモコンの方向キーだけで簡単に操作することができる。家電ライクなわかりやすい操作環境を実現しながらも、さまざまなデジタル機器のコンテンツに対して横断的にアクセスできるPCならではの楽しみ方を提供する。

    「Do VAIO」の画面。AVコンテンツの統合環境を提供する

    さらに木村氏は、今後展開する予定の製品として「VAIO pocket」型のビデオプレイヤーを取り出した。VAIOで録画したビデオをポータブルで楽しめることを見せ、次にステージの反対側にあるテレビ「ベガ」のほうへそれを向けると、再生中のビデオが無線でベガに転送され、大画面で再生された。コンテンツを楽しむ場所やその品質といった制約から開放される製品というわけだ。

    VAIO pocket型のビデオプレイヤーから無線で再生映像を転送

    そのほか、7基のテレビチューナーと1TB以上のHDDを搭載し、1週間分の全てのテレビ番組を録画できるというコンセプトモデル「VAIO type X」が発表され、量という制約から開放する製品として紹介された。地上・BS・110度CSデジタル放送の受信と録画が可能になる外付けユニットも公開され、ともに今年中の製品化を予定しているとされた。

    VAIO type X(中央)とデジタル放送対応ユニット(下)。ユニットはtype X以外の機種にも使えるようにしていきたいとしている

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