506iでステップアップを - ドコモ、506iシリーズ3モデルを発表

      [2004/04/27]

    NTTドコモは、PDC方式のiモード対応携帯電話の新シリーズ「506iシリーズ」を発表した。数々の新機能を追加し、50xシリーズの集大成と目されていた「505i/iSシリーズ」の後継シリーズにあたり、「ムーバ D506i」「ムーバ F506i」「ムーバ N506i」の3製品が用意される。現時点では開発発表にとどまるが、5月中旬以降に順次発売の見込み。なお、開発中のため、以下のスペックはすべて予定値となっている。

    506iシリーズ

    自分の声でシャッターが切れるD506i

    D506i

    D506i(三菱電機製)は、従来のきょう体デザインを踏襲しつつ、背面のサブ液晶をD505iSの1.1インチから1.5インチに大型化。さらに本体側面に上下スクロールや決定など、5つのサイドボタンを搭載、サブ液晶用に専用メニュー画面が用意されているので、きょう体を閉じたままでもカメラの起動やメールの閲覧、撮影画像の閲覧といった各種操作が可能になった。

    カメラは従来通りヒンジ部に内蔵するタイプだが、新たにレンズバリアを備えた。さらにD505iS比で約4倍以上となる約20MBのデータ容量を備え、撮影画像やiアプリなどの各種データを大量に保存できるようになった。


    デザインは従来モデルを踏襲

    カメラは、有効画素数は100万画素、記録画素数は200万画素のスーパーCCDハニカムカメラで、外部メモリとしてメモリースティックDuoを採用する。大きな特徴となるのが、事前に登録しておいた声でシャッターを切ることができる「音声シャッター」機能。カメラを構え、本体に向かって登録した音声で呼びかけることでシャッターが切れる仕組みで、シャッターボタンを押すしぐさが不要な分、手ブレをしないで撮影できる、という。また、暗所での撮影に役立つコンパクトライトは、従来比で約6倍の輝度となった。

    背面液晶が大型化

    サイドに豊富なボタンを用意

    レンズシャッターが装備

    撮影は従来通り横撮り

    メニュー画面

    音声シャッター

    モデルD506i
    メーカー三菱電機
    連続通話時間135分
    連続待受時間500時間
    液晶メイン:2.2型TFD320×240 サブ:1.5型TFD160×120
    カメラ有効画素数100万画素スーパーCCDハニカム
    サイズ(W×H×D)*49×105×23mm
    質量115g
    外部メモリメモリースティックDuo
    カラーアースブロンズ/エーゲホワイト/アドリアンブルー
    *折りたたみ時

    有効204万画素・AF付きカメラに指紋認証のF506i

    F506i(富士通)は、F505iやFOMA F900iでも有効画素数128万画素止まりだったカメラの画素数をアップさせ、有効204万画素のCCDセンサを採用。さらにオートフォーカス(AF)機能も搭載し、約8cm~∞までピント合わせが行えるなど、カメラの機能を大幅に向上させた。

    F506i

    メニュー画面

    指紋認証機能はF900iと同じスライド式の指紋センサを採用、認識率の向上とセンサ部の小型化が実現した。またF900iと同様に暗証番号が8けたまで設定可能になったほか、端末を閉じるだけで端末ロックがかかるように設定することも可能で、セキュリティが向上している。

    操作系にも工夫を加え、たとえばカメラ起動時に、よく使うマクロ切り替え、ファインダー切り替え、画像サイズ切り替え、明るさ変更などといった設定を各ボタンに割り当て、すぐに利用できるようにするなど、使いやすさを追求、「イージーオペレーションの実現」を図ったという。

    大幅なデザイン変更はない

    本体側面のAFボタン

    こちらはライト

    指紋認証モジュールはF900iと同じものを採用

    指紋認証機能を利用したゴルフゲーム

    モデルF506i
    メーカー富士通
    連続通話時間150分
    連続待受時間510時間
    液晶メイン:2.4型TFT320×240 サブ:1.1型有機EL96×72
    カメラ有効画素数204万画素CCD
    サイズ(W×H×D)*49×103×23mm
    質量116g
    外部メモリminiSDカード
    カラーコーラルブルー/プリンセスピンク/サーフホワイト
    *折りたたみ時

    液晶回転型の「N」 - N506i

    N506i(NEC製)は、従来から大幅にデザインを変更。P505iSのような液晶回転型のデザイン「リバーススタイル」を採用した。通常の折りたたみ型のような開いての利用に加え、液晶面を外に向けて端末を閉じて利用することも可能になっており、本体側面の「シャトルキー」により、iモードやメール、通話といった機能を利用できる。本体を横にして撮影することも可能になっており、大画面のメイン液晶を利用してデジタルカメラのように撮影することができる。

    N506i

    メニュー画面

    また以前から搭載されていたアクセスリーダー機能を拡張して「日本語対応アクセスリーダー」とし、名刺を読み込んで電話帳に登録したり、分からない単語を辞書機能で検索したり、といった新たな機能を追加した。

    そのほか、事前に登録した声に反応し、メールを音声で読み上げる「ハンズフリーメール」機能や撮影画像やムービーのTV出力機能を搭載した。さらに液晶は、従来に比べさらに高精細なQVGAプラス液晶(345×240ドット)を搭載している。

    デザインは大きく変更された

    本体側面。左側面にはシャトルキーを備える(左)

    液晶回転型のデザインを採用

    カメラはメイン液晶をファインダとして利用できる

    モデルN506i
    メーカーNEC
    連続通話時間150分
    連続待受時間420時間
    液晶メイン:2.4型TFT345×240
    カメラ有効画素数130万画素CCD
    サイズ(W×H×D)*49×104×24mm
    質量126g
    外部メモリminiSDカード
    カラールピナスピンク/アイリスブルー/カモミールホワイト
    *折りたたみ時

    50xシリーズはどこに行く?

    505iシリーズ発表会において、同社iモード企画部長の夏野剛氏が「これ以上ないぐらいやっちゃった」とそのスペックの高さを強調していた50xシリーズ。もともと同社携帯電話のフラッグシップとして多くの新機能をいち早く搭載してきた同シリーズだが、今回新規の機能と呼べるような機能は搭載してこなかった。同社も「使い勝手の向上などのブラッシュアップを図ったモデル」と述べる。

    現在ドコモはFOMAを推進。900iシリーズを大々的に発表した際に夏野氏は900iシリーズを「究極のケータイ」としたほか、それ以前には「505iSがPDC端末の集大成」と語っており、フラッグシップとしての地位は900iシリーズへと移っている。

    今回506iシリーズを提供することについてドコモは、「ユーザーニーズに応えるため」とする。現在同社のPDCは純減を続けているとはいえ、まだ3月末で4,300万近い契約者がおり、FOMAとは10倍以上の開きがある。その中には、高機能を求めてFOMAに乗り換えるユーザー以外に、特に高機能を必要としないユーザーもいるわけで、現在高機能機しか存在しないFOMAが不要というユーザーもいる、というのがドコモの判断だ。

    PDC端末には25xシリーズが存在しており、基本的な機能を備えたシンプルなシリーズとしてリリースされてきた。ドコモはこれを利用する層のステップアップ用として506iシリーズを位置づけ、TV電話はいらないけれどiアプリは使いたい、といったユーザーの声に応えていく意向だ。ユーザーの要望に応じる形での製品化、というドコモでは、FOMAへの推進は今後も強めていくものの、50xシリーズの開発継続、507iシリーズ登場の可能性にも含みを残した。

    なお、506iシリーズの価格については、そういった位置づけもふまえ、今まで以上に手ごろなものになると見込まれている。

    ドコモが現在力を入れているのがQRコード。506iシリーズは当然、すべて対応する

    QRコードの利用例。食品の産地を調べるため、QRコードを撮影、そこに記されたURLにアクセスすることで産地などが調べられる

    こちらはシヤチハタのQRコード用スタンプ。まだ未発表の製品で発売日などは決まっていないが、簡単なものであればすぐにでも発売できるという。一番左は200文字程度の情報が保存できるもので、発売時は1,000円程度になりそうだという。中央と右のスタンプは、各パーツにそれぞれスタンプが付いており、1,200~1,500円程度が予想価格。販促用などでも利用できる。直販の予定はないそうだ

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