Linux版初の音声読み上げソフトが登場

    石田優子  [2004/04/22]

    静岡県立大学国際関係学部 石川准教授のチームが平成15年度厚生労働省科学研究費補助金による研究成果として、日本語環境では初のLinux版スクリーン・リーダー(音声読み上げソフト)「BRLTTY Plus」のプロトタイプを発表した。これまで日本語環境では、視覚障害者が使えるスクリーン・リーダーとしては、Windows版のソフトが何種類か市販、あるいはフリーウェアとしてリリースされているがLinux上で動作するものは存在しなかった。

    BRLTTYはオープンソースのフリーソフトで、欧米で開発が進んでいる。点字に特化した作りで、スクリーン・リーダーというよりはスクリーン点字化ソフトである。仮想コンソールソフトウェアのscreenと組み合わせると、FreeBSD、OpenBSDなどでも動作する。しかし音声読み上げ機能が弱く、また欧米言語に依存した内部構造になっていた。

    このBRLTTYを大幅に改良した日本語版のBRLTTY Plusは、欧米の言語や点字に依存した内部構造を変更して、日本語を始めとするマルチバイトに対応。また、点字ディスプレイを接続しないで音声だけでの操作を可能とした。音声エンジンとしては、クリエートシステム開発のドキュメントトーカーに対応。日本語の点字表示のためには、エクストラの日本語点字変換ソフトウェアExtraの組み込みを行っている。さらに、点字ディスプレイとしては、ブレイルノート46X、ブレイルメモ、ALVAサテライト、パワーブレイルなど国内外のほとんどの点字ディスプレイに対応している。

    BRLTTY Plusの今年度の取り組みとしては、以下のような点が挙げられている。

    • 自前の仮想コンソールソフトウェアを開発する
    • 画面表示をレビューする機能をもたせる
    • 日本語入力時の詳細読みの点字表示
    • カーソル移動にともなうカーソル位置の読み上げ機能
    • 削除した文字の読み上げ機能
    • 最新の英語音声エンジンへの対応
    • 最新の日本語音声エンジンへの対応

    BRLTTY Plusは石川准氏のウェブサイトで公開予定。BRLTTY Plusの動作に必要なEXTRA for Linuxとドキュメントトーカーfor Linuxは、エクストラにて販売予定。LinuxとBRLTTY Plusをインストールしたパソコンも販売されることになっている。

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