「トラ技」4月号の付録マイコン基板用のベースボードが秋月電子に登場

大塚実  [2004/04/16]

もはや定番マイコンともいえる「H8」シリーズのマイコン基板を特別付録とし、売り切れ店が続出となった今年のトランジスタ技術4月号(CQ出版)。これを機会に、H8マイコンを使ってみようかと買い求めたユーザーも多いだろう。

しかし、付録基板に実装されているのはCPUやメインクロック等の基本部分のみで、それ以外の電源部やモード切替用の回路などはユーザーが別途用意する必要がある。そこで、「AKI-H8」マイコンキットなどを多数販売している秋月電子通商から、基本動作に必要なパーツ一式を揃えたベースキットが登場した。価格は2,700円。

ベースボードのキット。動作確認に必要なものは一式入っている

これが付録のマイコン基板。大きさは4cm四方程度

この付録基板に搭載されているのは、ルネサス テクノロジ製16ビットCPU「H8/300H Tiny」シリーズの「H8/3694F」。16ビットの汎用レジスタを16本、62種類の基本命令と8種類のアドレッシングモードを持つ汎用プロセッサで、動作クロックは20MHzまで対応。チップにはCPUコアのほか、8chの10bit A/Dコンバータ、シリアルインタフェース回路、32KBのフラッシュメモリと2KBのRAMなども搭載されている。パッケージは48ピンの10×10mmと非常に小型だ。

今回登場したキットに含まれるのは、PCとの接続に必要となるD-SUBコネクタや、RS232のレベルコンバータIC(H8/3694Fのシリアルインタフェース回路は電圧レベルが異なるため、PCに直結はできない)、そのほか電源部や設定用のスイッチ・ジャンパ類などとなっている。トランジスタ技術4月号には、開発環境やフラッシュへの書き込みツールなどを収録したCD-ROMが付いているので、このキットがあれば、PC側で開発したプログラムをCPUに書き込み、スタンドアロンで動作させることが可能だ。

キットを完成させたもの。電源は9V乾電池を利用する

マイコン基板を搭載した状態。外部回路接続用の端子もある

基本的にはトランジスタ技術4月号を購入したユーザー向けの商品だが、現在は5月号が店頭に並んでおり、4月号の在庫も出版社にほとんどないとのことで、これからの入手は難しいのが現状。しかし、サンハヤトから互換性のあるマイコン基板「MB-H8A」の販売が開始されているので、それを入手すれば利用は可能だ。ちなみに、秋月電子通商ではH8/3694Fと互換性のある「H8/3664F」のマイコンボードを販売しているが、これはコネクタ形状が異なるのでそのまま利用はできないとのこと。

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