Spamhaus Projectは、ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)に対して、新トップレベルドメイン(TLD)となる「.mail」の申請を行っている。承認されれば、新たなスパム(迷惑メール)対策として利用を奨励する方針だ。
ICANNに申請された.mailは、スポンサー組織が運用する「sTLD」となっており、提出された申請書によれば、Spamhaus Projectが設立したAnti-Spam Community Registryによって管理が行われる予定。すでに一定期間にわたりドメイン名を取得している企業などに対してのみ、US2,000ドル以上の登録料金で取得を認めるとされている。例えば、example.comを取得している企業のみが、example.com.mailの登録を行えるといった方式になるようだ。
現在、スパム発信源のIPアドレスを「Spamhaus Block List(SBL)」としてデータベース化し、広く世界に提供しているSpamhaus Projectは、.mailをスパム対策に掲げていく考えを明らかにする。取得対象を限定することで、.mailをドメイン名に有する企業などから送信されるメールは、いわゆるスパムではないとの認識のもとに、安心して受信できる環境を整えていけるだろうとの期待を表明しており、インターネット上に.mailで表示されるページでは、そのドメインを取得した企業の公式プロフィールやメールの送信実績などに関する情報が参照できるようになるという。
「電子メールが存在する限りスパムがなくなることはない」との見解から、Spamhaus Projectは、スパムではないメールを瞬時に見分けられる.mailによる対策を打ち出すに至ったとしている。なお、もしも.mailドメインからスパムを受け取ったなら、先頭に「abuse@」を付加したアドレスへと苦情メールを送信することで(前述のexample.com.mailの例ならば「abuse@example.com.mail」で苦情の申し立てが行えることになる)、自動的にAnti-Spam Community Registryに報告が届き、実態の調査に乗り出されるとされており、.mailの取得者がスパム送信元になることがないような管理態勢が敷かれるコンセプトになっているようだ。
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