X Window Systemの開発プロジェクトが事実上分裂 - X.Org、X11R6.7をリリース

    海上忍  [2004/04/08]

    米国時間の6日、X.Org Foundationは「X Window System Version 11 Release 6.7(X11R6.7)」をリリースした。X11R6.7はX.Orgの「X11R6.6」をベースとしているが、XFree86がライセンスを変更する直前のコード(XFree86 4.4RC2)も取り込んでいることから、事実上開発プロジェクトがフォークしたことになる。

    今回のリリースは、今年1月に前身のX Consortiumから改組して以来初となるが、再配布の制限が緩いMIT/Xライセンス(修正済BSDライセンスと同等)に準拠していることから、多くのPC-UNIXディストリビューションに採用されることが予測される。一方のXFree86は、v4.4.0から導入された「XFree86 Project Licence v1.1」にGNU GPLと矛盾する内容(いわゆる宣伝条項)が含まれていたため、Debian GNU/LinuxやOpenBSD、Fedora Coreなど多くのPC-UNIXディストリビューションに採用を見送られている状況だ。

    開発コアチームが解散するなど、ここしばらくXFree86プロジェクトは開発方針を巡り混乱していたが、XFree86出身のデベロッパも参加するX.Orgが本格的に動き始めたことから、今後のPC-UNIX向けX Window Systemの開発はX.Org主導で進む可能性が高くなった。X11R6.7のソースに含まれるリリースノートでは、XFree86プロジェクトにライセンスの再検討を促す箇所で「X.Org will be attempting, when possible,」とあるように、関係が冷え込んでいる両者が歩み寄ることは当面なさそうだ。

    X.Orgは米国内の法律に基づく非営利団体であり、オープンソースとしてのX Window Systemおよびデスクトップ環境の開発を目的としている。

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