伸縮する電子回路、柔軟で丈夫なウエアラブル機器を可能に

    Yoichi Yamashita  [2004/03/16]

    波形に加工することで、伸張するワイヤを可能に

    ジョンズ・ホプキンズ大学医学部の研究者がラバーのように柔軟な電子回路を可能にするワイヤ技術を開発した。ウエアラブル機器や人工神経などに利用できると期待している。

    開発チームを率いるChristopher Chen氏によると、伸縮する電子回路には伸張性のあるワイヤを使用している。金属線を弾力性のあるポリマーでコーティングし、波形に成形したワイヤを作成。およそ1.5倍の長さまで引き伸ばせるようにした。それでも髪の毛の1/20程度の細さが可能で、加工によって導電率が損なわれることもないという。

    通常のワイヤは引き伸ばすと切れてしまうが、柔軟に曲げることはできる。そこで、しなやかさを伸張性に置き換えるためにスプリング化を思いついた。ただし、らせん状のスプリングは形づくるのが難しく、またワイヤが太くなってしまうため、波形を採用した。細さを追求したのは、幅広いワイヤを1本使うよりも、数本の細いワイヤを平行して並べた方が曲げた時の耐久性が強いためだ。限界を超えるような折り曲げ方をしなければ、試作されている電子回路は数千回の伸縮に耐えられるという。

    これまで電子回路を埋め込んだ服には、ワイヤを保護するために厚手の生地を用いたり、電子回路部分にコーティングが施されていたが、伸張性のあるワイヤを用いれば薄手の布地に織り込むことが可能。着るだけでアスリートの動きをモニターできるスポーツウエア、体にフィットする心拍測定器などの利用方法が考えられている。また、医療分野では心臓病やパーキンソン病などの治療への活用が提案されている。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン