10GBが無料! 高速にデータ交換できるストレージサービス「はこ箱.com」

      [2004/02/26]

    韓国資本のエスケイサイバーパスは、10GBのストレージスペースを無料で利用できるオンラインストレージサービス「はこ箱.com」を開始すると発表した。「データ流通」と「回線スピード」に焦点を当てた、としており、3月1日にサービスを開始する。スペース利用料は無料で、ダウンロード速度に応じて課金される。

    はこ箱.comは、会員登録したユーザーに対して10GBのストレージ容量と、1GBのフォト(写真専用)スペース「ハコ箱」を無料で提供する。データは30日間保存され、データをアップロードするまでは無料で利用できる。

    ダウンロードする場合、その回線速度によって課金が行われる仕組みで、回線速度は「各駅モード」「特急モード」の2モードが用意される。各駅モードは無料だが、回線速度は50~400kbpsに限られる。特急モードを利用すると、1,500パケット500円~の料金が課金される。1MBのデータダウンロードに対して1パケットが必要になるため、1MBあたりの料金は0.3円だ。パケットの購入はクレジットカード、コンビニエンスストアでの支払い、WebMoneyなどに対応する。

    特急モードではダウンロード速度が高速な点が特徴で、回線速度100MbpsのFTTHを利用している場合は30~70Mbps、ADSLの場合は4~8Mbpsのダウンロード速度が実現できる、という。これはギガビット単位の専用回線を用意するうえ、回線利用が60%に達したら回線をアップグレードするというルールを守ることで実現、ユーザーが「常に最高の速度を経験できるようになる」(崔相範社長)という。なお、アップロード時の回線速度はモードにかかわらず常に最速になるように設定されているそうだ。

    ハコ箱サービスと既存のサービスとの比較

    ハコ箱サービスの基本構成

    データのアップロード/ダウンロードは、Webサイトにログインするか、専用ツール「HAKOBAKO FOLDER」を利用することで行える。HAKOBAKO VIEWERは、データをドラッグ&ドロップするだけでアップロード/ダウンロードができ、特急/各駅モードの切り替え、パケットの購入などが行える。アップロード/ダウンロードは、フォルダ単位、複数ファイル同時に行うことも可能で、同時に8,000ファイル以上を扱うことができる。

    HAKOBAKO FOLDER。ストレージ上のファイルが表示されている。ファイルサイズの横にある緑のバーが保存期間で、残り5日を切ると赤く表示される

    転送時の画面

    フォルダ単位で転送することもできる

    フォトフォルダではサーバー側でサムネイルを生成、画像が一覧できる

    データは30日間経過すると削除されるが、再び同じファイルをアップロードすることはできる。パケットを消費することで期間を延長することも可能だ。また現在HAKOBAKO FOLDERはWindows専用だが、Macintosh用の専用ツールの提供も6月に予定されている。

    基本的にはデータのバックアップ用途は想定しておらず、データを個人、または企業でやりとりする際に利用されることを想定している。そのため、ファイルやフォルダを共有、パスワードなどを別の会員に伝えることで、HAKOBAKO FOLDER上で他会員のファイルをダウンロードすることもできる。会員ではないユーザーでも、「ゲストフォルダ」を利用すればデータをダウンロードできる。

    その他のツールとして「HAKOBAKO PLAYER」「HAKOBAKO VIEWER」「HAKOBAKO REMOTE」が用意される。HAKOBAKO PLAYERはムービープレイヤーで、AVIやDivX、WMVなど豊富な動画ファイルを、外部コーデックなしで再生できる。HAKOBAKO VIEWERで動画ファイルをダウンロード中に再生ボタンを押すと、その動画ファイルをダウンロードしながら再生するストリーミング再生にも対応している。同社では、5月にCDとDVDへの対応、6月には映像・音楽配信サービスをそれぞれ行う予定だ。

    ハコ箱で提供される基本ツール

    ムービーダウンロード中に、ストリーミング再生で内容を確認できる

    HAKOBAKO VIEWERはJPG、PNG、TIF、GIFなど静止画を閲覧するソフト。サムネイル形式で表示が可能で、簡易画像編集機能やスライドショー再生にも対応する。

    HAKOBAKO REMOTEは、Windows XPのリモートデスクトップのような遠隔操作ツールで、会社から自宅のPCに対してハコ箱のデータをダウンロードさせる、といった使い方を想定している。

    ブロードバンド環境の拡大と低廉化、デジタル機器の普及による大容量データの増加から、同社ではデータ交換の需要が高まっていると判断。スペース容量、回線速度、セキュリティを充実させることで、大容量データを高速に安心してやりとりできるサービスとして訴求を図る。個人ユースだけでなく、出版など大容量データを頻繁にやりとりするような法人での利用にも対応する。

    フォルダを会員同士で共有することもできる。アクセス制限も設定可能だ

    会員でないユーザーに対しては、ゲストフォルダを公開することで対応できる。専用ツール、Web、どちらからでもアクセス可能だ。ちなみにゲストが特急モードを利用した場合、料金はデータを公開した側が支払うことになる


    崔相範社長

    初年度は、4年前からサービスを開始している韓国での状況をふまえ、今年末までで1億6,000万円の売り上げ、会員数39万人(うち、有料会員8万人)の獲得を見込む。韓国ではすでに500万人の会員を有しているという。

    韓国での実績では、現在までデータの喪失が発生していないという強固なセキュリティに加え、著作権侵害などの違法ファイルに対しては削除、会員IDはく奪など積極的な対処をしているとのことで、安心感と高速性、そして低価格をアピール、「ブロードバンド時代のマルチメディアデータ流通にもっとも最適なサービス」(崔社長)とする。

    ストレージ容量については、来年3月をめどに100GBのサービスも開始するほか、1人のユーザーが複数のIDを所有することで容量を増やすことも可能だという。また、今年10月にはモバイル用のサービスも開始する意向だ。さらにISPやポータルサイトとも提携してのサービス提供も目指す。

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン