【レビュー】21世紀的徒然草ソフト「Memorium」(2) Memoriumを使い始める

      [2003/12/24]

    ○Googleライセンスキーを取得して準備

    約1年のブランクを経て、2003年秋から冬にかけて、Memoriumはリリースされた。

    MemoriumはバックでGoogle APIを使用しているので、最初に動かすときには、少し準備が必要である。ひとつは、Google APIを使えるようにする準備である。もうひとつはキーワードの登録である。

    まずはパッケージを解凍してマニュアルを開こう。ちなみに、パッケージは、パスに空白や全角文字の入っていないフォルダに置く必要がある。デスクトップではだめなので、(あまりきれいではないが)「c:\memorium」というフォルダを作るのがよいだろう。次にマニュアルを開く。初期準備はマニュアルに沿って進めるのがよい。

    Google APIは、Memoriumのようにブラウザ以外のアプリケーションから直接Googleを検索するために必要である。Memoriumのマニュアルに沿ってGoogleのサイトにアクセス、アカウントを登録して、ライセンスキーを取得する。

    ライセンスキーを取得する
    しばらく待つと、Googleライセンスキーがメールで届く

    しばらくすると、Googleからライセンスキーのメールが届くので、マニュアルを開いてき「input your google key」にキーを入力してconvertボタンを押す。するとその下部のテキスト枠に変換後のキーが表示されるので、これを同梱されているconfig.txtに書き込む。


    マニュアルを開いて「input your google key」に、キーを入力する。この変換は、フラッシュで動いているMemoriumの文字コードの制限を回避するために行うものである。Googleキーには、Memoriumで扱えない文字が入っていることがあるためだ
    できたら、config.txtをメモ帳で開いて、googleKeyにGoogleライセンスキーを入力する。また、memoDataの項目に、メモを呼び出すフォルダ(またはURL)を指定する

    ○キーワードを登録する

    ふたつめの作業がキーワードの登録である。Memoriumを使い始めるときには、キーワードをあらかじめ登録しておく必要がある。

    登録作業自体は、「cards」というフォルダのなかに用意されたcard0.txt、card1.txt、card2.txtの3枚のカードをもとに、同様の形でcard*.txtというファイルを作っておけばよい。ファイルの文字コードをUTF-8にする点は注意が必要だ。

    技術的なことはともかく、それを実際に運用してみるというのはかなり頭を使う作業だ。どのようなキーワードなら連想を生み出す広がりのあるキーワードとなるのだろうか。

    結論からいってしまうと、実際に約2カ月Memoriumを使ってみたのだが、これならいける、ばんばんアイデアが出てくるという万能のキーワードを見つけることはできなかった。

    最初に使ったキーワードは、「美崎薫」とか「記憶する住宅」というような言葉であった。ところが、使ってみればわかるが、MemoriumはGoogle APIを使っているので、このような「強い」キーワードでは、Memoriumの、ゆるやかで発展性のある、発散気味であるがゆえに発想を刺激する特徴が生きてこない。単に、Googleで「美崎薫」を検索するのと表示される結果が変わらないのである。

    なにもしなくてもよい、というMemoriumだが、「なにもしない」をすることはたいへん難しい。「なにもしない」はつねに過去形で「なにもしなかった」ことで気づくのだが、未来に対して「なにもしない」と決めても、最後までなにもしなかったかどうかは、なにもしなかった過去になるまではわからないのである。

    (美崎薫)

    【レビュー】21世紀的徒然草ソフト「Memorium」(3) 強いキーワード、弱いキーワード
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/24/14.html
    に続きます。

    Memorium
    http://www.persistent.org/memorium.html

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