【レポート】テラバイトRAIDに挑戦(1) - まずは1TBのパーティションを作成

  [2003/12/24]

1TBオーバーの図
いまや「1GB」という数字を聞くとメモリ関係の容量に聞こえてしまうほどだが、6~7年ぐらい前だとHDDの容量を表しているとピンときただろう。100GBのHDDが登場したのは2年半ほど前になるが、その後もHDDの容量増加は進み、価格の低下も著しい。となると、次に期待したいのは「テラバイト」の世界だ。そこで、現在販売されている大容量HDDをストライピングして、1TBオーバーの世界を味わってみよう。

○テラバイトの可能性を探ってみる

実際にテラバイトの環境を作る前に、1TBという数字がどんなものなのかを検討してみたい。テラバイトとは「2の40乗」=「1,099,511,627,776」を表す単位なのだが、ざっくりと「1,000,000,000,000(1兆)」を表す場合もある。

とはいってみたものの、ちょっと数字が大きすぎてイメージが沸かないかも知れない。そこで、1TBのHDDとはどのようなものになるかを、大雑把ではあるが以下に記してみた。

  • 100GBのHDD×10台分
  • MP3ファイル(1曲5MB換算)×約20万曲
  • 300万画素デジカメの最高画質で撮影したJPEGファイル(1枚1.5MB換算)×約66万枚
  • 筆者の今年1年の原稿フォルダ(約20GB)×約50年
  • 8MbpsのMPEG-2ファイル(1時間4GB換算)×約250時間

と、ざっとこんな感じだろうか。100GB前後のHDDを使っている人も多いだろうし、100GB×10台分というのはイメージしやすいかもしれない。しかし、MP3ファイルを20万曲といえば、CDのアルバムが1枚平均20曲としても1万枚分収まるわけで、これだけのCDを購入する人は、よほどの音楽好きを除いては、存在しないと思う。また300万画素デジカメのファイルにしても、年間1万枚撮ったとしても66年分である。

ついで、ビジネス用途ということで筆者の今年1月から12月までの原稿フォルダを計算してみたが、これだと50年分も使えるようだ(ちなみに50年後の筆者は、日本人男性の平均寿命を目前に控えている予定)。要するにビジネスの内容次第では、この先数十年は十分な容量を確保できるわけで、デザイナーやクリエイターなど大容量のファイルを扱う業種を除いては、かなり長期間に渡って利用できそうである。

上記のなかで、唯一現実的な数字として見られるのが、やはり動画ファイルだろう。DVD-Videoに書き込むことを想定した場合の最大ビットレートである8Mbpsだと、おおよそ250時間。10日強で使い切ってしまう計算だ。さすがに10日間録画しっぱなし、という状態は考えにくいが、気を遣わないといつの間にか容量不足という可能性が考えられる数値である。

逆にいえば、ファイルサーバーとして使うにしても、動画ファイルを扱わないのであれば、この何年も運用に耐え得る容量なわけで、1TBオーバーというのがいかに便利な容量かはご理解いただけただろうと思う。

○ストライピングしてテラバイトRAID環境を構築

早速その1TBオーバーの環境を作ってみたいが、今回はRAIDカードに3ware「Escalade 3w-8500-8」(写真1、2)、HDDにMaxtor「DiamondMax Plus 9(6Y200M0)」(写真3、4)を6台用意した。

(写真1)8chのシリアルATA RAIDカード、3wareの「Escalade 3w-8500-8」。64ビットPCIにも対応するが、今回は32ビットPCIとして利用している
(写真2)カードの終端部分の両面を使って8ポートが提供される。各チャネルにMarvell製のIDE-シリアルATA変換ブリッジを搭載している
(写真3)HDDはMaxtor「DiamondMax Plus 9(6Y200M0)」を6台用意した
(写真4)テスト風景。シリアルATAの赤いケーブルがなんとも微妙な光景で、8台繋げれば正式なタコ足配線といえそうな気がする。ちなみに環境はAthlon XP 1700+、KT333チップセット搭載マザー、PC2700 DDR SDRAM 768MB(256MB×3)

ちょっとコストの計算をしてみたいが、Escalade 3w-8500が約9万円、200GBのHDDが1台当たり約2万円とすると、合計で21万円くらいということになる。PCが(しかも、わりとハイスペックなものが)1台作れるぐらいの価格になってしまっているわけだ。

ここでコスト面のネックとなっているのが8チャネルのRAIDカードだろう。より安価な4チャネルRAIDカードと250GB×4台を使うという手も浮かぶのだが、HDDは2,500億バイトを250GBとして販売している例も多く、これを4台使っても正式には1TB(2の40乗)に達しない。300GBのHDDは一般では入手も難しく、1TB環境を作ろうと思うと200GB×6台、または250GB×5台が必要になり、8チャネルのRAIDカードが欠かせないのである。

さて、RAIDの構築自体はRAIDカードによって細かい点は異なるが、概ね同じである。今回利用したEscalade 3w-8500の場合は、RAIDカードのイニシャライズ中に[Alt]+[3]キーを押すと設定画面が表示される(画面1)。ここでHDDを指定して、構築するRAIDの種類などを指定(画面2)。RAID0の場合はビルドなども必要なく、すぐにディスクアレイが出来上がる(画面3)。

その後、Windows上でディスクのパーティション設定やフォーマットを行えば、(画面4)のとおり1TBオーバーのディスクの出来上がりというわけだ。

(画面1)RAIDカードの設定画面。ここでディスクアレイに組み込むHDDを選択して、「Create Array」を実行する
(画面2)ここでは6台をストライピング。ストライプサイズはちょっと大きめの256KBに指定した
(画面3)完成したディスクアレイ。1.2TBのストライピングの完成である
(画面4)Windows上ではこんな感じ。表示部分は、ちゃんと「TB」の単位も用意されていた

(多和田新也)

【レポート】テラバイトRAIDに挑戦(2) - 1TBのファイルは実用に耐えるのか?
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/24/06.html
へ続きます

アイ・オー、容量1テラバイトの外付けハードディスクを発表
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/01/17.html

Seagate、100GBプラッタ技術を開発 - 容量200GBのBarracuda 7200.7を発表
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/17/26.html

カノープス、DivX出力をサポートしてMTVシリーズをリニューアル
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/18/05.html

3ware
http://www.3ware.com/

Maxtor
http://www.maxtor.com/

カノープス
http://www.canopus.co.jp/



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