TRON応用製品向け基盤コンピュータ登場 T-EngineへJava実行環境実装も完了

      [2003/12/10]
    T-Cube(仮称)

    パーソナルメディアは、ITRONを基盤としたリアルタイムOS「T-Kernel」を搭載したコンピュータの試作機「T-Cube(仮称)」を開発した。「T-Engine」の応用製品向けに、2004年第1四半期から出荷を開始する。また、T-Engineフォーラムとサン・マイクロシステムズは共同で、T-Engineプラットフォーム上へのJava実行環境の実装を完了した、と発表、ユビキタスコンピューティング実現に向け、TRONを応用するための場が着々と整備されている。

    「T-Cube」は、CPUとしてNECエレクトロニクス製のVR5701を採用、BIOSに相当する「T-Monitor」、デバイスドライバ、ファイルシステムなどを含む「T-Kernel Extension」、多漢字GUIミドルウェアである「PMC T-Shell」を搭載している。きょう体の大きさは、縦52mm×横52mm×高さ45mmで、重量は165gという小型軽量だ。多漢字OS「超漢字」のT-Kernel版を移植している。「超漢字」は、TRON仕様のOSで、日本、中国、韓国、台湾などの漢字や各種文字など計17万字以上が使える。

    「T-Cube」は、標準T-EngineボードにはなかったLAN機能や高解像度グラフィック機能などを追加することにより、業務用端末やIA(Internet Appliance)、組込み制御用のコンピュータとして利用することが可能になり、多様な用途を想定している。回路図などの技術情報が公開されているため、「T-Cube」を基礎に、最終製品向けのハードを再設計し、独自の多彩なユビキタス機器へと展開させていくことができる。

    同社は「T-Cubeは、OS、CPUなど主要な要素には、すべて国産のものを用いているため、T-Cubeを基盤とした最終製品では、改造や調整の自由度が高められるほか、海外のメーカーに高額のライセンス費用を支払う必要がなく、量産時の製品価格を下げることが可能だ。また、最終製品のソフトウェアの開発は、T-Cube上で先行して進めておくことができ、製品全体の開発期間を大きく短縮できる」としている。

    一方、T-Engineプラットフォーム上に実装されたJava実行環境は「Java 2 Micro Edition(J2ME) CDC/Foundation profile」だ。J2MEは主に携帯電話やPDAなど、組み込み機器向けに設計されたJavaの基盤環境で「実装により、これまで各社各様であったアプリケーション開発環境の統一が促進され、一度作成されたJavaアプリケーションの互換性や再利用性がさらに向上し、多様化する携帯端末の開発の効率化を向上させることが可能となる」(サン)としている。

    T-Engineフォーラムとサンは、T-Engineプラットフォーム上へのJava実行環境の実装についての共同開発作業を2002年10月から開始していた。

    バーコードで商品の属性情報取得できるPHSが登場 T-Engineフォーラムが発表
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/03/10.html

    手の平端末でダイコンの産地もわかる - 坂村氏、新型ユビキタス端末を発表
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/24/14.html

    T-Engineフォーラム
    http://www.t-engine.org/

    パーソナルメディア
    http://www.personal-media.co.jp/

    サン・マイクロシステムズ
    http://jp.sun.com/

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