日立、1個10円台のICタグを発表

      [2003/12/05]

    日立製作所は、非接触ICチップ「ミューチップ」を活用した、従来の価格の約3分の1~数10分の1の、10円台となるICタグを来年4月1日に発売する。また、2004年1月1日付で、同チップを扱う、ミューソリューションズベンチャーカンパニーを再編、情報・通信グループ内にミューソリューション事業部(仮称)を新設、この分野での、国内外向け営業、システムエンジニアを増員、2005年度には、約150億円の売上高を目標とするなど、この事業を強化する方針だ。

    ICタグは基本的にICチップとアンテナで構成されるが、今回、同社が発表した「ミューチップ『印刷アンテナインレット』」は、週刊誌のカラーページなどに用いられている印刷技術を利用して、アンテナ形成作業の工程数削減を図ったことと、ミューチップと外部アンテナを接合する際の温度を超音波技術により低下させたことであるという。

    低温化により、ICタグに、安価なポリエチレン製をフィルムを使用することが実現したため、製造コストが低減された。従来、こうした材質は、耐熱性の問題から使用できなかった。この結果、RFIDタグを低価格化させ、服飾品の流通管理、食品の生産履歴管理など、、幅広い用途での使用ができるようになる。

    ICタグの実用化はすでに数年前から一部で始まっているが、1個あたり数10円-数100円であり、高くつくことから、大きく広がることはなかった。業界内では「ICタグが普及するには、コストが1個1-10円くらいでなければ」との声が上がっていたが、同社の今回の製品により普及に向け大きく前進することが期待される。

    日立、アンテナ内蔵型の超小型ICチップ「ミューチップ」開発
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/02/13.html

    ICタグ、2006年~2007年頃にはバーコードの代替へと - 野村総研
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/08/13.html

    日立製作所
    http://www.hitachi.co.jp/

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