【ハウツー】デジカメプリントに必須のカラーマッチング(1) カラーマッチングとは?

 

フィルムカメラからデジカメに乗り換える人が増え、「デジカメで撮った写真を印刷する」というニーズは高まる一方だ。ネットや店頭で申し込めるプリントサービスを利用する人もいると思うが、自宅で印刷をする人も多いと思う。このように自宅で印刷するにあたり問題となるのが、画面で見たイメージと印刷したときのイメージが一致しないという点だ。こうした問題を解決する「カラーマッチング」の実践方法を、ここで紹介したい。

○機器による発色の違いを正すカラーマッチング

冒頭でも述べたとおり、デジカメで撮影した写真をPCのディスプレイ上で見たイメージと、実際にプリンタで印刷したもののイメージとは大きく異なる、というのは珍しいことではない。例えばディスプレイ上で写真を見たら青みが強いからといってレタッチソフトで補正したとしても、プリンタで印刷したらものすごく赤みが強くなってしまった、ということは誰にでも経験があるのではないだろうか。

こうした状況が起こってしまうのは、ディスプレイが出力している色と、プリンタが出力する色に違いがあるためだ。そもそも、ディスプレイは光の三原色と呼ばれるR(赤)・G(緑)・B(青)の3色を加算混合によって表現しているのに対し、プリンタではメーカーによっては7色インクなどもあるが、基本的にはC(シアン)・M(マゼンダ)・Y(黄色)・K(黒)といった色を使った減算混合が基本であり、根本的に色を作りだすメカニズムからして異なるのである。当然、両者が発色可能な色(色空間などと呼ばれる)も異なってくるわけだ。

そこで必要となるのが「カラーマッチング」である。これは、読んで字のごとく「色を合わせる」という意味で、ここではディスプレイとプリンタが出力する色を合わせることを指す。ここではWindowsに標準で組み込まれている「ICM(Image Color Management)」を利用して、ディスプレイとプリンタのカラーマッチングを行う手法を紹介しよう。

○WindowsのICMを使う

Windows使用者がカラーマッチングを行うにあたり、まずはICMの存在を理解しておく必要があるだろう。ICMとは、Windows 98以降で組み込まれたカラーマッチングのための機能で、もちろん現在のWindows XPにも組み込まれている。

ICMでは、ディスプレイやプリンタなどのデバイスごとに用意されたICC(International color Consortium)プロファイルというものを利用する。このICCプロファイルには、それぞれの機器の色空間が登録されており、ICMではこれを読み取って、機器間の発色の違いを調節してくれるというわけだ。

ICMの概念

このICMを利用するにあたっては、
・ディスプレイ、プリンタのドライバがICMをサポート
・ICCプロファイルをメーカーが提供している
という点が前提条件となるが、最近の製品はかなりカバーされてきている。また、印刷を実行するソフトウェアがICMを使って印刷することをサポートしている必要もある。これに関しては選択肢が少ないのが現状だが、今回はアドビシステムズの「Adobe Photoshop Elements 2.0」を使うことにしたい。

さて、ICMを使ってカラーマッチングを行うには、まず機器ごとにICCプロファイルを割り当てる必要がある。ディスプレイに関しては、「画面のプロパティ」の「設定」タブ内にある[詳細設定]ボタンをクリックし、現れた画面に用意されている「色の管理」タブで設定を行う(画面1)。 ちなみに、「色の管理」タブが表れていないようだと、ビデオカードのドライバがICMに対応していないことになるので、諦めるしかない。

画面1 ディスプレイの詳細設定画面で設定可能な、ディスプレイのICCプロファイル。ここでは筆者が使用しているNEC三菱電機ビジュアルシステムズの「RDF173H」のプロファイルを指定している
画面2 こちらはプリンタのICCプロファイル設定画面。キヤノン製プリンタの場合は「CNBJPRN2」を指定。ちなみに最近のキヤノンのドライバには画面のとおり複数のプロファイルが用意されているが、これはデジタル一眼レフなどを印刷する場合に使用するもので、詳しくは同社ウェブサイトを参照してほしい

一方のプリンタだが、こちらはインストールしたプリンタドライバのプロパティ画面を開くと、同様に「色の管理」タブがあるので、こちらから設定を行う(画面2)。また、プリンタはドライバが独自で色補正を行う機能を持っている場合もある。このようなプリンタを使用している場合は、いくらICCプロファイルを設定したとしても、プリンタドライバ側で色補正を加えてしまうので意味がなくなってしまう。

そうならないためには、プリンタドライバでICMを使うように設定しなければならない。例えばキヤノンの「PIXUS 990i」であれば、印刷設定に「色調整」という項目があるので、これを「マニュアル調整」に設定し、色調整の設定画面内で[ICMを使用]と指定しておく必要があるわけだ(画面3、4)。

画面3 プリンタのドライバでは、ドライバ側で色調整を行う機能がある。ICMを利用したカラーマッチングを行う場合はプリンタ側で自動調整をしないようにしなければならない
画面4 自動調整をしない場合は、手動で色の濃度などを指定することができるが、ここでは[ICMを使う]設定を指定しておく。他社製プリンタでも画面が異なるが似たような指定が可能だ

これをAdobe Photoshop Elements 2.0で印刷する場合、ソフト側でもICMを使って印刷を行うよう設定する。まずはソフト上のカラーマネージメント設定を変更しておく。デジカメで撮影した画像にも、色空間を示すプロファイルが埋め込まれているのだが、これを印刷時に利用するための設定だ。Adobe Photoshop Elements 2.0の場合は、メニューの[編集]→[カラー設定]を開き、「完全なカラーマネージメント」に設定しておけばいい(画面5)。こうすることで、ICMがデジカメで撮影した画像に埋め込まれたプロファイルを考慮してカラーマッチングを行ってくれる。

画面5 Adobe Photoshop Elements 2.0のメニューから[編集]→[カラー設定]を開くことで、利用するカラーマネージメントの選択を行える。プリンタのICMモードを利用する場合は「完全なカラーマネージメント」を選択
画面6 Adobe Photoshop Elements 2.0のプリントプレビューでプリンタのカラーマネージメントを利用する設定を行えば、プリンタのICMモードを利用して印刷される


そして、いざ印刷実行の前にプリントプレビューを開き、「プリントカラースペース」のプロファイルの欄を「プリンタ側でカラーマネージメント」に設定しておけば、プリンタドライバで設定したようにICMを使った印刷が実行されるようになる。

(多和田新也)

【ハウツー】デジカメプリントに必須のカラーマッチング (2) AdobeGammaを使用したキャリブレーション
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/12/04/15.html
に続きます

アドビシステムズ
http://www.adobe.co.jp/

キヤノン
http://www.canon.co.jp/



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