米航空宇宙局(NASA)は、地上基地局から発信されるレーザー光線を動力源にして飛行するプロペラ機の研究を進めている。小型模型飛行機を用いた試験飛行に成功しており、実用化を目指した開発プロジェクトが続けられる。
米国アラバマ州ハンツビルのマーシャル宇宙飛行センター、カリフォルニア州エドワーズのドライデン飛行研究センター、米アラバマ大学による共同研究プロジェクトの結果、レーザー光線をソーラーパネルで受信し、太陽電池によりプロペラを駆動させて飛行する実験機が完成した。他の動力源は全く搭載されておらず、レーザー光線からのパワーのみで上空を飛べる世界初の飛行機を開発することが目標とされている。
重量11オンス(約310グラム)、機体の全長4.5フィート(約137センチメートル)、翼幅5フィート(約152センチメートル)と、まるでラジコン飛行機のような形状に仕上がった実験プロペラ機は、バルサ材とカーボンファイバーを用いた軽い機体を特徴とする。発射台からの離陸後、機体中央のソーラーパネルにはレーザー光線が当てられてプロペラを駆動。飛行ルートに沿ってレーザー光線も確実に照射されるようになっており、地上から実験機をレーザー光線でフォローできない圏外に達すると、着陸までグライダー滑空飛行に切り替えられる仕組みになっている。
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今回の実験は、マーシャル宇宙飛行センターの広い室内でのみ行われたものの、圏外に達するまで安定した飛行を続けられることが実証されたという。同研究プロジェクトを率いるRobert Burdine氏は、レーザー光線のみで動力を得る初飛行の成功を「航空業界の偉大なる発展の第一歩」と評した。
ドライデン飛行研究センターにおいて、レーザー光線で飛ぶプロペラ機を最初に考案したTony Frackowiak氏は、2年に及ぶ研究開発の夢がかなったことを喜びつつ「将来的により大規模に有効活用される可能性を秘めた、このようなプロジェクトに取り組めたことがうれしい」とコメントしている。
今回の発表では、都市部上空に、地上から発信されるレーザー光線により飛行するプロペラ機を飛ばし、携帯電話の中継基地局や、ケーブルテレビ、インターネット接続サービスのベースステーションとして利用するなど、主に通信業界における実用化なども提案されている。
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NASA
http://www.nasa.gov/
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