英科学博物館(Science Museum)では、Robert Leeds氏によって発明された、個人利用を目的とした小型潜水艦「Gemini」の展示が行われている。期間限定の一般公開となっており、10月27-31日には、Leeds氏のトークショーを含む特別プログラムが用意されている。
1851年に英国内で開催された科学技術展「Great Exhibition」が発端となり、貴重な科学研究上の成果を、歴史の記録として大切に保存する目的で設立された英科学博物館。初期の蒸気機関車など、英国が世界に誇る交通機関史も重要な展示品に収められており、同博物館では、最新の科学技術と歴史ある展示資産を同時に楽しむことができる。
Geminiを発明したLeeds氏は、15歳の時からずっと、海中を自由に移動できる乗り物を開発することを夢見て、今回の発表に至ったという。資金面で余裕があれば、飛行機やヨットを個人で所有して自由に旅することも可能な時代になったが、その夢のかなわない「地球上で最後の場所として海中が残されている」と同氏は語る。
小型飛行機の設計よりもはるかに複雑と紹介されたGeminiは、水中でも目立つ鮮やかな黄色のボディに、「双子座(ジェミニ)」という名称通りのツーシーター搭乗席を備える。酸素ボンベの最大積載量は、2名の大人が最長3日間に渡り水中クルージングを楽しめるようになっており、コントロールパネルには、深度、水温、キャビン内の気圧など、ライフサポートに関わる情報がリアルタイムに明示される。
最大潜航深度は50メートル、最高速度は4ノットとなっており、Geminiは、本格的な潜水艦というよりは、マイカー感覚で海中の世界をレジャーとして楽しむ「Underwater Sports Car」と呼ばれている。海上の空気をシュノーケルで取り入れつつ、より快適に海中散歩気分を味わえる走行モードも用意され、ロボットアームやビデオカメラなども、好みに応じて装着できるという。
今回の展示では、Geminiを水中ダイビングと比較して「一般的にダイバーは45分しか水中にとどまれないが、潜水艦を使えば、より長い時間、より深い場所を自由に探検できる」という海洋生物学者のJenny Beaumont氏のコメントも紹介されており、Geminiで広がる個人海中探査の可能性にも期待が寄せられている。
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