Longhorn、12月上旬に日本初上陸へ

12月9日~10日、港区台場にあるホテルグランパシフィックメリディアンにおいて開催される予定のマイクロソフトの開発者向け会議「Microsoft .NET Developers Conference 2003 -PDC 2003 Highlights-」にて、次期Windowsクライアント「Longhorn」が日本国内では初めて公開されることが分かった。

Longhornのほかにも、次期SQL Server"Yukon"、BizTalk Server 2004こと"Jupiter" V2、次期統合開発ツール Visual Studio"Whidbey"、次世代プログラミングモデル"Indigo"など、それぞれのシステムアーキテクチャ、実装技術の詳細、最新ロードマップも明らかになる予定だ。

Longhornの初期評価版。AvalonとWinFSにより、新しいユーザーインタフェースと高解像度アプリケーションの構築が実現されている

.NET Developers Conference 2003は、10月26日~30日にカリフォルニア州ロサンゼルスで開催される予定の開発者向け会議「Professinal Developers Conference(PDC) 2003」のハイライト版として開催される。PDC 2003では、Longhornのベータ版の一歩手前となる"スライドウェア(実際のソフトウェアとして機能しないもの)"以上のものが披露される予定で、.NET Developers Conference 2003でも日本の開発者に対して同等のものが披露される予定だ。

コンファレンス全体としては、「プラットフォームテクノロジ」「開発ツールと言語」「Webサービスとアーキテクチャ」の3種類のトラックで構成されている。「プラットフォームテクノロジ」は、Longhorn をはじめ、SQL Server"Yukon"、BizTalk Server 2004といった次世代のシステム環境を支えるプラットフォームについて15種のセッションが組まれている。「開発ツールと言語」は、Visual Studio"Whidbey"の新機能を中心に、それにあわせて進化するASP.NET 2.0の詳細などについて、10種のセッションが組まれている。「Webサービスとアーキテクチャ」は、Webサービス技術を支える次世代のプログラミングモデルおよびフレームワーク"Indigo"のアーキテクチャとその概要について、5種のセッションが組まれている。Indigoは、接続性に優れたアプリケーションおよびWebサービスを開発するためにマイクロソフトが提供する次世代プログラミングモデル。.NET Remoting、MSMQ、ASP.NET Web サービス、および.NET Enterprise Servicesとともに、Windowsプラットフォーム上でアプリケーション間をつなげるための統合されたモデルおよびランタイムを形成する。

Longhornのセキュリティマネージメントを担う「Windows Security」。Windowsを起動したまま席を離れるときのセキュリティなどを強化してくれる
新しいスタイルのLonghornのデバイスマネージャ「Hardware And Devices」

○ついに明らかになる「Avalon」と「WinFS」

最も注目されるLonghornのセッションについては、"Avalon"と"WinFS(Windows Future Storage)"が取り上げられる予定だ。

Avalonは、従来のGDI、USER、Direct Xの機能を包括した次世代アプリケーションを構築するためのプレゼンテーションレイアのコードネーム。Longhornのアプリケーションを開発する際に必要となる、Direct3Dを共通のアブストラクションおよびアクセラレーションレイヤとして備えた、グラフィックスAPIおよびメディアAPIを提供する。これにより、新しいユーザーインタフェースと高解像度アプリケーションの構築が可能になる。

例えば、ハードウェアアブストラクションレイヤーにDirect3Dが使われるため、Windows(ウィンドウ、壁紙、タスクバーなど、すべてのオブジェクトを含む)の描画は、すべてDirect3Dオブジェクトのテクスチャで表現される。これまでのWindowsは、ユーザーの目に見える部分しかウィンドウを描画しなかったが、Longhornではあるウィンドウがほかのウィンドウに隠れてユーザーの目からは確認できない状態だったとしても、現在開いているすべてのウィンドウが1秒間に複数回(ハードウェアスペックによる)という速さで同時にレンダリングが実行される。DirectX 9.0対応相当のハードウェア環境が必須となるが、ユーザーインタフェースデザインの自由度を格段に向上させることができる。

また、高解像度ディスプレイにも柔軟に対応できるようになる。これまでのアプリケーションは、96dpiで表示されることを前提に開発されてきたため、高解像度ディスプレイでは小さく表示される場合があった。しかし、Longhornでは、各クライアントウインドウを任意のdpiで拡大できるスケーリング機能が加わる。これは、レガシーアプリケーションにも対応し、さらにウィンドウの回転なども可能になる。

一方、WinFSは新しいデータストレージシステムのコードネーム。現行の最新ファイルシステム「NTFS」上に構築され、各種データの管理、整理、検索、共有するための次世代ストレージプラットフォームを提供する。次期SQL Server"Yukon"のリレーショナルデータベース技術をベースに、XMLデータベース技術、ファイルシステムのファイルストリーミングを統合したものになり、アプリケーションに依存しない独立したストレージフォーマットを可能にする。これにより、ファイルの形式および保存場所に関係なく、目的のデータを高速に検索・取得できるようになる。

このほか、Longhorn関連のセッションでは、Longhornのハードウェア要件、Longhornで導入されるカラー表示、印刷機能、リモート接続、音声処理などの最新機能についても説明が行われる予定となっている。

○Longhornのプレβ版の配布等は未定

.NET Developers Conference 2003への参加を予定している出席者の大半は、2つの大きな目的を持って望むことになるだろう。1つは、Longhornの情報入手とデモの確認、もう1つはLonghornのコードの入手だ。前者については、すでに説明している通り、PDC 2003と同等に近いものが用意される予定だ。後者については、PDC 2003ではLonghorn、SQL Server"Yukon"、Visual Studio"Whidbey"などのプレβ版(もしくはβ版)が収録されたCD/DVDおよび関連資料などが配布される予定になっているが、.NET Developers Conference 2003では未定だ。.NET Developers Conference 2003関係者によると、配布物に関する詳細は、11月中旬頃に明らかになる見通しという。

なお、.NET Developers Conference 2003に参加するには、システムの構築に携わっている開発者や設計者、システム開発のビジネスに携わっているコンサルティング会社、システムインテグレーター、ソフトウェア開発会社の技術者であれば、誰でも出席可能だ。ただし、事前登録および参加費が必要になり、定員の800名が埋まると受付が締め切られるので、参加を考えてるユーザーは早めに事前登録を済ませておくことをお勧めしておく。

(ワタリヒカル)

Microsoft
http://www.microsoft.com/



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