「電気自動車で南極点アタック」のZEVEX、東海道でトライアル実施

      [2003/10/09]

    「EVジムニー SJ2001号」
    世界初の"電気自動車(EV)による南極走破"を目指しているプロジェクトチーム「ZEVEX(Zero Emission Vehicle EXpedition)南極」は、その実証実験、およびプロモーションの一環として、「東海道ゼロエミッションの旅」を実施している。これは、電気自動車「EVジムニー SJ2001号」を使用し、京都市伏見区のEVメルテック本社前から東京都渋谷区のゼファー本社まで、風力および太陽光という自然エネルギーのみを利用して発電を行い、旅をするというもの。先月27日に出発しており、現在、東海道を東進中だ。

    ZEVEXは4WDの愛好者団体で、南極プロジェクトのメンバーには、悪路走破のプロ、電気自動車製作・運用の専門家や、すでに3回も南極大陸行を経験している冒険家なども含まれている。現在、二酸化炭素の排出量の問題など、自動車社会が抱えている問題は大きい。同グループでは、究極の環境ともいえる南極での冒険を通じて、排出ガスを全く出さない方法によるモータリゼーションの可能性を検証し、電気自動車の潜在能力の高さを証明したい、と意義を述べる。

    今回使用される「EVジムニー SJ2001号」は、スズキ・ジムニーをベースに、電動化のための大幅な改造が施された前後ウインチ付きの4WD。南極での本番には、SJ2001号でのデータを元に新たに車両を製作することになるが、現在はSJ2001号を利用して、国内で走行性能・消費電力などの検証が続けられている。車両にはバッテリを大量に搭載しており、今回のトライアルでは発電用としてゼファー製の風力発電機6機とソーラーパネル12枚をトレーラーで牽引。バッテリが切れたら風車・ソーラーパネルを設置し、充電が終わったら収納して走行、ということを繰り返して東京を目指す。1日の移動目標は20km。

    充電中の様子。風力発電機はゼファー製を6機用意(写真は事前のテスト中の様子)
    ソーラーパネルでも充電を行う。風が吹かないときはソーラー発電だけが頼り

    最終目標である南極点アタックでは、南極大陸の海岸線「ヘリテージレンジ」をスタート地点とし、そこから約1,200km離れた南極点を電気自動車で目指すという。南極の夏は太陽が24時間沈まない白夜で、常時風も強いため、風力とソーラーの組み合わせが発電方式として選択されている。1日平均の移動距離は約25kmを目標とし、調整日などを考慮しておよそ8週間程度での走破を想定する。当初は、今年11月上旬からのアタックを計画していたが、予算的な制約などもあり、同グループの鈴木一史代表によると「2005年11月から開始できれば」という現状のようだ。

    今回のトライアルの状況だが、バッテリのトラブルや天候の問題で予定より遅れており、現場の鈴木氏によると、9日の時点で三重県名張市付近を通過中とのこと。同グループのWebサイトには最新情報も随時掲載されているので、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

    【特集】エコロジーの風が吹く ~あの、風力だけでPCは動きマスカ?~
    http://pcweb.mycom.co.jp/special/2003/ecopc/

    【レポート】空飛ぶ自動車「ミラクルビークル」(1) 空も飛べて道路も走れる工夫の数々
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/05/30/23.html

    自動車とホームネットワークに焦点当てた次世代技術展示会が開幕
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/05/07.html

    チョロQ 街に出現! タカラの電気自動車はWウィッシュボーンサス装備の本格派
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/01/23/19.html

    ゼファー
    http://www.zephyreco.co.jp/

    ZEVEX
    http://www.ironbarcup.com/zevex/

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