米MS、特許侵害訴訟に対応した「Internet Explorer 6 SP1b」を公開

    ワタリヒカル  [2003/10/08]
     IE6 SP1bのバージョン0.19

    米Eolas TechnologiesがMicrosoftに対して起こした特許侵害訴訟で、イリノイ州連邦地裁から敗訴裁定を受けたMicrosoftは、Web上のプラグインソフトメーカーや顧客の影響をできるだけ避ける対応措置として、WindowsとInternet Explorerの仕様を変更することを発表した(米マイクロソフト、特許問題敗訴への対策発表、IE微修正策もありと表明)

    そして、その仕様変更を盛り込んだ同社Webブラウザの新バージョン「Internet Explorer Service Pack 1b(以下、IE6 SP1b)」の早期評価版を開発者向けに公開した。10月6日現在、そのIE 6 SP1bのバージョンは0.19。アップデート対象環境は、IE6 SP1をインストールしているWindows XP SP1のみとなっている。IE6 SP1をIE 6 SP1bへアップデートすると2種類の「IEXPLORE.EXE」が生成され、これにより、IE6 SP1とIE 6 SP1bを同一環境で混在させて同時利用できるようになる。

    IE6 SP1bで<object>や<embed>、<applet>タグが使用されているWebサイトを開こうとすると表示される警告ダイアログボックス

    今回公開されたIE 6 SP1bでは、HTMLページ内で<object>、<embed>、<applet>タグが使用されていると、プラグインコンテンツを再生する前に「Press OK to continue loading the content of this page」という再生許可を求める警告ダイアログボックスが表示される。

    具体的には、同社のActiveX Control、Windows Media Player、Sun MicrosystemsのJava Virtual Machine、MacromediaのFlash、AppleのQuickTime、RealNetworksのRealOne、Adobe SystemsのAcrobat Readerなどのプラグインを利用しているWebページを開くと、毎回、警告ダイアログボックスが表示されるようになっている。

    現時点のバージョンでは、警告ダイアログボックスが表示されても、そのまま「OK」をクリックすれば各タグの処理は実行されるが、最終バージョンでも引き続きHTMLに埋め込まれたプラグインを実行できるかは未定だ。

    IE6 SP1bのセットアップ画面。IE6 SP1bをインストールしても、通常のIE6 SP1との併用が可能だ

    このため、同社ではIE 6 SP1bの公開とは別に、パートナー各社と協力して、警告ダイアログボックスが表示されることなくそのままWebページが表示されるガイドラインの策定にも取り組んでいる。そのため、Webサイト開発者(もしくはWebサイト管理者)に向けて、HTMLページ内にある該当タグを修正する方法および技術を同社Webサイト「Information for Developers about Changes to Internet Explorer」にて随時公開していくとしている。

    ちなみに、Macromediaでは今回の仕様変更を受けて、対策Webページ「Active Content Developer Center」を開設しており(Macromedia、IE特許問題への対応を発表 - 無償ユーティリティ提供で解決へ)、IEにおけるFlashおよびShockwaveなどのアクティブコンテンツの取り扱いに関する情報、ツール、およびリソースなどが提供されている。そこでは、手作業によるコードの修正方法について例を挙げながら解説している。

    なお、Microsoftによると、IE6 SP1bの一般公開については"2004年初頭"を予定しているとのこと。このため、プラグインを利用したWebサイトを開設しているWeb開発者およびエンドユーザーは、IE6 SP1bが普及する頃までには、Webサイトの修正をきちんと完了しておく必要に迫られることになりそうだ。

    (ワタリヒカル)

    Microsoft
    http://www.microsoft.com/

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