国際レコード業界連盟(IFPI: International Federation of the Phonographic Industry)は、今年上半期における音楽関連のCD、DVD、インターネット配信サービスなどの販売状況を発表した。好調な売上を見せる分野もあるものの、レコード業界全体の売上は減少の一途をたどっている。
同連盟には、世界70カ国以上の1,500を超えるレコード会社が加盟しており、今年上半期の音楽販売による総売上高は、US127億ドル(約1兆4,100億円)となった。昨年同期のUS142億ドル(約1兆5,760億円)と比較して、約10.9%の減少を記録している。
しかしながら、販売の内訳を見てみると、大きく売上が伸びた分野もある。例えば、音楽DVDの売上高は前年同期比で55%増となった。いまや音楽販売全体の5%以上を占めており、CDよりも単価が高いDVD販売が順調に拡大しているのは、レコード業界にとって喜ばしい傾向と言える。また、オンラインの音楽配信サービスで楽曲を購入するユーザーも増加し、インターネット上での音楽販売が定着しつつある様子もうかがえる。
ここ数年、減少が続いている音楽販売の問題点として、同連盟は一貫して、Peer to Peer(P2P)ソフトなどを利用した音楽ファイルの違法交換、さらには、CD-R/RWなどで不正コピーを作成する海賊行為を、厳しく批判する姿勢を取っている。ドイツ、日本、米国、カナダの4カ国では、いまだに著作権侵害が深刻であるとも指摘された。
今年上半期に最も売れた音楽アルバムとしては、セリーヌ・ディオンの「One Heart」、ノラ・ジョーンズの「Come Away With Me」、タトゥーの「200kmh In The Wrong Lane」、50 Centの「Get Rich or Die Tryin」などが挙げられている。下半期には、ボン・ジョビ、デビッド・ボーイ、スティング、カイリー・ミノグ、エンリケ・イグレシアスを始めとするビッグアーティストからのリリースが続き、音楽販売の増加につながると期待されている。
なお、香港、オーストラリア、フィンランド、オーストリアなど、売上が伸びた国々も報告された。また、ロシアでは、これまで音楽カセットの販売が主流だったものの、CDプレイヤーの普及により、音楽CDの販売が順調であるという。
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IFPI
http://www.ifpi.org/
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