【COMPUTEX TAIPEI 2003レポート】新チップのアナウンス無きまま、アイデア勝負のVGAカード

Volariを展示していたPowerColor(CP Technology)ブース

数カ月前に流れた噂のレベルでは、この時期にグラフィックチップの発表が行われる可能性があったのだが、直前に発表されたのはXGI TechnologyのVolariのみといった状況。しかしそこは従来チップでもアイデアで勝負をかけるメーカーが何社か見られた。

さて、新GPUのXGI Technology Volariは、発表がCOMPUTEXの直前ということで、実際に搭載製品の展示を見ることができたのは、PowerColorの1社しか確認できなかった。そのPowerColorではVolariシリーズを展示、デモンストレーションしていた。形からすると展示されていたのは、リファレンスどおりの製品のようで、電源ケーブルが2本、ファンが合計2基搭載されていたことからVolari Duoであることがわかる。

青く光る2つのファンと2系統の電源入力が見える 
そのVolari Duoの展示

その他のグラフィックカードでは、メインストリーム向けGPUのオーバークロックや256MBメモリ版が主流といえる。ATI RADEON 9600や、NVIDIA GeForce FX 5600など、性能と価格のバランスの良い製品ラインに付加価値を加えている。そのような中、冷却に水冷を用いた製品を展示していたのがGeXcubeだ。GeXcubeの「GC-R9600PROU-C3」は、GPUがRADEON 9600でVRAM 128MBというオーソドックスなスペックだが、水冷ユニットとグラフィックスカードのセットとなっている。なお、外観を見る限りタンクが存在せず、循環のみで冷却している模様で、水冷ながらユニット自体がシンプルに見える。

GeXcubeブースでのVGAカード展示 
やはり注目は水冷VGAだろう

GeForce FX GPUを搭載した製品で変り種を挙げるなら、XFX Graphics(PINE Technologyのグラフィックカード部門)のGeForce FX 5900カード。Personal Cinema FXを搭載しているというのだが、Personal Cinemaは一般的に外付けされるところ、同製品ではカード上にドーターカードとして内蔵されている。大型クーラーを搭載するGeForce FX 5900の拡張ブラケットは2スロット分消費するが、その2スロット目をちょうどチューナー端子とAV端子が使用している形となる。あえてGeForce FX 5900を選んだ理由として、ゲームもTVも最高の性能で…とのこと。

XFXのGeForce FX 5900はゲームもTVも十分なハイエンド。左上の小さな基板がチューナーユニット 
5900になり排熱スリットが無くなったブラケットにはアンテナやAV端子をそのまま搭載

あまり目立った製品は少なかったものの、ATIの製品では、ALL-IN-WONDER RADEON 9600が近々市場にも登場する予定であり、GeForce FX 陣営でも、Personal Cinema関連の製品が充実する兆しが見えている。また、その昔流行した、おまけソフトなどのバンドルで独自色を出すというメーカーも(マザーボードでも同様だが)増加傾向にあるように感じられた。

(石川正道)

COMPUTEX TAIPEI 2003レポート
http://pcweb.mycom.co.jp/news/special/2003/09/23/01.html



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