【COMPUTEX TAIPEI 2003レポート】主要ベンダーのサポートで勢いに乗るか - 台湾でもAthlon 64発表会が開催

すでにレポートがあるとおり(「ついに登場! 「Athlon 64」、イマジネーションを現実に---米発表会から、「Athlon 64 日本でも登場 - 「技術があれば限界は打破できる」」)、AMDは全世界で同時にAMD Athlon 64の発表会を開催した。当然ながらここ台湾でも、賑々しく発表会が開催されたので、その様子をちょっと報告しておきたい。

○有名人が続々登場

Photo01:AMD台湾のGeneral ManagerであるK. J. Chou氏

AMD台湾のK. J. Chou氏(Photo01)の司会で始まった発表会。最初に挨拶に立ったMarty Seyer氏(Photo02)に続き、間にフィルムコンテストの結果上映などを挟みながら、Microsoft/NVIDIA/Phoenix/SiS/ULi/VIAといった主要パートナーが相次いでスピーチを行った。

内容は、というとそれほど特筆すべきものはなく、どのメーカーも自社製品をAthlon 64/Athlon 64 FXと組み合わせることですばらしい効果を発揮する、と謳っている以上のものではなかったというのが正直なところだ。とはいえ、Athlon 64プラットフォームの普及に台湾メーカーの存在は欠かせないところで、これだけのメンバーが勢ぞろいしたあたりに勢いを感じたのは事実である。

ちなみにマザーボードベンダーからの参加は特になかったが、これはマザーボードベンダーまで呼び始めると(数が多すぎて)収拾が付かなくなるからだったそうだ。実際、会場には多数のメーカーのマザーボードが出展されており、なかなか壮観だった(ただ同じボードがCOMPUTEX会場でも展示されており、殆どが重複するのでこちらのレポートでは掲載を控える)。


Photo02:AMDのVice President/General Manager Microprocessor Business UnitであるM. D. Seyer氏。Rich Heye氏に次ぐ、プロセッサビジネスにおけるNo.2 Positionのお方である
Photo03:Microsoft TaiwanのVice PresidentであるJimmy Chen氏
Photo04:NVIDIAのGeneral Manager, Platform BusinessであるDrew Henry氏

Photo05:Phoenixの創立者兼CEOであるAlbert E. Sisto氏
Photo06:SiSのCEO兼PresidentであるMichael Chen氏
Photo07:ULiのPresidentであるAlex Kuo氏

最後にSam Rogan氏(Photo09)が登場し、Athlon 64/Athlon 64 FXの特徴や性能を説明した。こちらも特に目新しい話はない(性能はコチラに出てきたものと同じだった)が、Athlon 64を「ハイエンドプロダクト」、Athlon 64 FXを「ウルトラハイエンドプロダクト」と定義していたのはちょっと興味深いところだ。

Photo08:VIAの創立者兼CEO、おなじみWen-Chi Chen氏
Photo09:美女に囲まれてご満悦(?)のSam Rogan氏。現在のポジションはDirector of Marketing, Asia Pasific。中国と香港以外の全てのアジア地域を統括する

なお、会場にはArimaとUniwillのデスクノートのサンプル機(Photo10、11)が展示されていたほか、いくつかのベアボーンやメーカー製PCも展示されていた(Photo12~Photo16)。

Photo10:ArimaのA520-K8。VIAのK8T800Mを利用している
Photo11:Uniwillの766AA0。こちらはSiS755を利用
Photo12:IwillのZPC64。非常にコンパクトなスリムケース
Photo13:ShuttleのXPC-SN85G4。キューブケースタイプ
Photo14:Packard BellのEBERLY。ちょっと懐かしいメーカーである
Photo15:GIGABYTEのG-MAX FB6。VIA K8T800を搭載している
Photo16:富士通のDESKPOWER。詳細な型番などは公開されていなかった

○ちょっとしたアップデート

Photo17:ラウンドテーブルで。Seyer氏とRogan氏が持っているのはAthlon 64とAthlon 64 FX

ちなみに発表会の後のプレス向けラウンドテーブルで出た話についてもまとめておきたい。やはりAthlon 64 FXはSledgeHammer、つまりOpteronと同じコアであることは確認できた。またClawHammer、つまりAthlon 64がL2キャッシュを256KB→1MBに増量した理由については「ビジネス上の判断」ということで、256KBのままではPentium 4との競争力が不十分だったことを認めた形だ。また、Athlon 64 FXがSocket 939へ移行することもあらためて確認された。ただ、来年一杯は既存のSocket 940のUpgrade Pathも存在する様だ。

ところで、ちょっと気になるのはUMCの130nmプロセス。以前の話では、65nmプロセスをAMDとUMCで共同開発すると共に、UMCの130nmプロセスでAMDのプロセッサを生産する予定だった。ところが65nmに関してはこの契約は破棄され、AMDはIBMと共同開発することになった。で、問題は130nmである。これに関して聞いたところ、「何も言えることはない」(Seyer氏)という、ちょっと珍しい返事が返ってきた。どうも何らかのクリティカルな状況にあるようで、このあたり今後の展開が気になるところだ。

○ところで……

Photo18:NY&NYの隣のビルはAMDカラー

台北の発表会は、COMPUTEX会場に近いNY&NYというビル。その付近にはAMDのベンチエリア(Photo18)などもあって、Athlon 64色を盛り上げているかというと、さにあらず。ビル自体はこんな具合(Photo19)で、おまけに1FのテラスはIntel一色(Photo20)。もっとも例年IntelはNY&NYの壁面広告をやっているので、AMDがわざと発表会をぶつけてきたとも言えなくないが、様子だけ見ているとAMDがIntelに包囲されているようにも見えなくも無い。今年は昨年ほどの広告合戦は見られないが、そうは言ってもなかなか激しい争いが続いている事をうかがわせる一幕だった。


Photo19:が、NY&NY自体はこんな調子
Photo20:ちなみにこの右側、NY&NYの正面玄関のあたりはATIが陣取っていた

(大原雄介)

COMPUTEX TAIPEI 2003レポート
http://pcweb.mycom.co.jp/news/special/2003/09/23/01.html

米AMDとIBM、次世代半導体チップ製造技術の開発で協業
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/01/09/13.html

AMDがシェア30%確保を目指してUMCと提携 --- ファウンドリ契約も締結
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/02/01/51.html

AMD
http://www.amd.com/



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