ケータイの中で"ドラクエ"や"FF"が楽しめる! - 次期FOMA用iアプリが開発中

      [2003/09/25]
    NTTドコモiモード企画部長・夏野剛氏(左)とスクウェア・エニックス代表取締役社長・和田洋一氏(右)

    スクウェア・エニックスとNTTドコモは、次期第3世代携帯電話(FOMA)端末対応iアプリとして、家庭用テレビゲームの名作「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」の完全移植版を開発中だと発表した。FOMAの次期モデルは、iアプリの保存領域とスクラッチパットのサイズが拡張されており、大規模なアプリが制作できるようになる。

    「ドラゴンクエスト」は、1986年にエニックス(当時)が発売して以来、シリーズ累計3,000万本を出荷、「ファイナルファンタジー」は1987年に登場、スクウェア(当時)の代表作としてシリーズ累計で4,500万本を出荷した、日本を代表する2大ロールプレイングゲーム(RPG)。今回、その原点となるシリーズ1作目がiアプリに完全移植される。

    ストーリーやゲーム性などはオリジナルを忠実に再現しつつ、グラフィックなどは携帯電話の最新のスペックにあわせて全面的にリニューアルを行い、両社では「進化したオリジナル」と自信を示す。

    次期FOMA端末は、従来からドコモiモード企画部長夏野剛氏などが「期待を裏切らない、すごいものにする」と強調してきた。今回発表会に登場した夏野氏は、次期FOMA端末の登場時期が年明けになることを明らかにしたうえで、「iモード部隊が4年半かけてユーザーに提供してきたノウハウを結集して作っている」(夏野氏)と集大成の端末に仕上げるという意気込みを語る。

    詳細なスペックはほとんど明らかにされなかったが、夏野氏は「今度のFOMA端末は、(現行PDC端末最新機種の)505iシリーズや、今後出てくるかもしれない506iシリーズのさらに上をいくスペック。倍以上(のスペック)と思ってください」と述べる。具体的には505iシリーズで扱えるファイルサイズは最大で230KBまでだが、次期FOMA端末ではその倍以上が利用できるのだという。

    ほかにも、「(505iシリーズは)個性的なデザインのものがあり、次の505iSシリーズでも個性的なデザインの端末が出てくるが、それ以上にオシャレな、自慢できるデザインのケータイが実現できる」「バッテリ(持続時間)は505iシリーズ相当」「サイズも505iシリーズと変わらない」などと述べ、その仕上がりを期待させる。夏野氏によれば、次期FOMA端末は当初5~6社の端末メーカーが提供するという。

    次期FOMA端末は「iモードの進化系」としてデザイン、スペック、サービス、コンテンツの4分野で進化を狙う
    そして本格ゲーム機能が実現される

    次期FOMA端末登場に合わせて用意されるコンテンツについての詳細は明らかにされなかったが、次期FOMA端末対応コンテンツを複数提供するほか、「ちょっと驚くようなものを用意する」(夏野氏)ということで、こちらも期待できそうだ。

    「ようやくFOMAが離陸し始めている」と夏野氏が言うとおり、505iシリーズなどには及ばないもののFOMAの契約者数は好調に推移。しかも有料コンテンツ利用者は、PDCユーザーが多くは着信メロディに料金を払っているのに対し、FOMAユーザーはゲームコンテンツ利用者の比率が高いということで、FOMAでゲームマーケットが重要な役割を担っていると指摘する。

    そして今回、スクウェア・エニックスが名作ゲームをiアプリに完全移植する。スクウェア・エニックスの和田洋一代表取締役社長は、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーという大規模アプリを動かしても操作にストレスがなく、「以前(発売当時)の感動をすっきり味わえる」(和田社長)と、その完成度の高さをうかがわせた。

    "ドラクエ"のお城の場面
    懐かしのドラクエの世界を再現
    戦闘画面。相手はスライムベス
    "FF"の舞台も見事に移植
    FFの戦闘画面
    もちろん魔法も使える
    完全移植版のドラゴンクエスト(上段)とファイナルファンタジー(下段)。デモでは505iシリーズ上で動作。一部機能のみを搭載したので505iシリーズでも動作するという。動きは滑らかだが、次期FOMA端末ではいっそう滑らかな動きが実現できるという

    ファイナルファンタジーVIIの主人公・クラウド。これは505iシリーズの3Dポリゴンエンジンで描画したもので、可能性を示したもの。和田社長はドラクエII/FF II意向を移植するかどうかは明言しなかったものの、移植以外に新たなゲームを携帯電話向けに投入することも検討しているとした

    今回の2大RPGは、9月26日から開催される東京ゲームショウで、505i端末に一部機能を搭載したものながら、デモが行われる予定だ。

    「(携帯電話でも)ここまでできる」(和田社長)、「(次期FOMA端末は)ポータブルゲーム機としても評価してもらえるようになる」(夏野氏)と両者は述べ、次期FOMA端末によって携帯電話が本格的なゲーム機としても利用できるまで進化することを強調した。

    大規模化することで気になるパケット料金やゲーム自体の価格だが、夏野氏、和田社長ともに「フレキシブルに対応する」と述べ、ユーザーが使いやすい価格体系を検討しつつもまだ決定はしていないとする。

    なお、今回のiアプリ版の2大RPGは開発が順調に進んでいる模様で、和田社長は年明けの次期FOMA端末の登場には十分間に合うとの認識を示すが、その提供時期については柔軟に考えていると述べ、次期FOMA端末の発売に合わせるかどうかは明言しなかった。

    ちなみに夏野氏は今回の発表を「次期FOMA端末がどれだけすごくなるか、それが少しずつ明らかになる第1弾」としており、今後も大型の発表を控えていることを示唆した。

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    画面はすべて開発中のものです。

    【レポート】50xシリーズで限界のパケット代、次はFOMAへ - 夏野氏が講演
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/29/12.html

    「これ以上ないぐらいやっちゃった」、ドコモの新携帯電話505iが登場
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/04/08/09.html

    【インタビュー】iアプリへ進出、アイドルから社長へ転身したチバレイの現在(1)
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/17/17.html

    エニックス、スクウェア合併、「理想的補完関係」で相乗効果狙う
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/11/26/15.html

    スクウェア・エニックス
    http://www.square-enix.co.jp/

    NTTドコモ
    http://www.nttdocomo.co.jp/

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