【デジタル家電フォーラム2003レポート】無線LAN内蔵携帯電話でパーソナルな情報配信「PINPS」

都内で4日まで開催中のデジタル家電フォーラム2003の2日目。「ユビキタス時代のモバイルライフが変わる」と題されたセッションの中で講演したモバイル・テクノロジーの豊田勝廣氏の講演を紹介する。豊田氏は「無線LANを活用したエンタテイメント事業の展望」と題した講演を行った。

PINPS

豊田氏が紹介したのは、同社が開発した次世代携帯端末を使ったプロモーションコンテンツのシステムで、「PINPS」と呼ばれる。これは「パーソナル」「インフォメーション」「ネットワーク」「プロモーション」「サービス」の頭文字をとったもので、今後登場が予想される無線LAN搭載型携帯端末に対して、「欲しい人に・欲しい場所で・欲しい情報を」提供するシステムとされる。

特に無線LAN内蔵の携帯電話を対象としており、豊田氏はこの無線LAN内蔵携帯電話を共用携帯電話と呼び、システムのクライアントとして利用することを想定する。共用携帯電話では、(1)高速な無線データ通信ができる(2)iモードなどのようにパケット料金がかからず通信料が無料--という2点の特徴があり、すでに一部電機メーカーが試作機を開発しているという。

PINPSでは、既存の無線LANのようにPC+無線LANでインターネットに接続する、という利用方法は考えていない。無線LANのアクセスポイント(AP)のエリア内に入ったクライアントに対してプッシュ型の情報配信を行うシステムだ。プッシュ型の情報配信のため、その場所、その時間に応じた情報が配信でき、きめ細かいパーソナルな情報が提供できる点が特徴とされる。

今世紀は無線LANでどこでもインターネットが可能になると予測
現在の無線LANとの違い

システムの流れとしては、エリア内に入ったクライアントに対して画像・音声などで情報受信が可能になったことを知らせ、その情報を希望する人にのみ情報配信する。

想定されている利用シーンは、野球・サッカーなどのスポーツ観戦、美術館などでの鑑賞、コンサートなどでの観劇、レジャー施設、遊園地などでの顧客サービス、展示会などでの来場者管理システムなど。AP周辺の施設案内や、課金・決済システムと連動した入退場管理、店舗のキャンペーンなどのプロモーション情報、といったさまざまなコンテンツが考えられ、幅広く応用できる。

システムの概要
システムのイメージ図。携帯電話インターネットでの利用も想定

場所と時間に応じたコンテンツを、利用者のコスト負担なしに提供でき、プッシュ型のために特別な操作も不要、といったメリットがあり、しかも常に持ち歩く携帯電話を想定しているので、多くの人が手軽に情報を得られる。

コンテンツシステム配信の概要
システムの具体例

PINPSの利点

無線LANでの配信ということで、無線LANのAPの普及がキーとなるが、APの普及はまだ不十分として、iモードなどのインターネット経由での情報配信も考慮されている。実際、7月に都内で開催されたAES東京コンベンション2003では携帯電話インターネットを使ったPINPSの試験運用を実施したという。

豊田氏は、家庭や企業内以外で無線LANを利用する人が、2005年には企業ユースで約30万、個人ユースでは50~400万ユーザーになると予測。その中で、携帯電話インターネットとはけた違いの無線LANの高速大容量とユーザーの追加コストが不要な点、システム構成が簡単で構築が低コスト、などを優位点として、今後、PINPSの普及を図っていく。

(小山安博)

デジタル家電フォーラム2003レポート
http://pcweb.mycom.co.jp/news/special/2003/09/02/01.html

デジタル家電フォーラム2003
http://www.dhaf2003.com/

電子情報技術産業協会デジタル家電部会
http://home.jeita.or.jp/dha/



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