日立製作所は、世界最小クラスという0.4mm角のアンテナ内蔵型非接触ICチップ「ミューチップ」を開発したと発表した。従来は外部アンテナが必要だったが、今回これを内蔵。現在市場にあるアンテナを内蔵しないタイプのミューチップも0.4mm角であり、アンテナを内蔵しながら同等サイズを実現した。発売については現在未定だが、1年後ほどになる見通しだ。
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| 超小型のアンテナ内蔵型ミューチップ |
ミューチップは、2001年7月に同社が開発した0.4mm角のICチップで、128ビット(10の38乗けた)のID番号を書き込むことができる。製造工程でデータをROMに書き込むため、データの書き換えが不可能なことから有価証券などの真贋判定(偽造防止)や流通現場の現品管理システムなどで利用が可能とされる。実際に、2005年の愛知万博(2005年日本国際博覧会)の入場券などで採用されている。
非接触での情報伝達を行うため、従来は外部アンテナが必要で、5~6cm程度のアンテナを利用することもあったことから、全体としては大幅なサイズダウンが実現する。ただし、アンテナが小型のため通信距離には制限があり、密着レベルでの通信しか行えないので、すべてのミューチップがアンテナ内蔵型に置き換えられることはない、という。
外部アンテナが不要になることから1個当たりのコストダウンも可能で、現在では50~60円程度だが、2005年には十数円程度の単価を目指す。
同社では、新しいミューチップを紙幣や有価証券などの真贋判定、食品などの生産・流通履歴といったトレイサビリティ、伝票に埋め込むことによる物流管理の自動化など、市場の拡大を推し進め、2005年にはミューチップ関連ビジネス全体で150億円の売り上げを目標とする。
なお、今回のアンテナ内蔵型ミューチップは、9月10日から開催される第5回自動認識総合展(東京ビックサイト)で参考出展される予定。
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