IIJ、第3社割当増資を実施、NTTなどが引き受け支援へ

      [2003/08/28]

    インターネットイニシアティブ(IIJ)は、第三者割当増資により、普通株式12,615株を時価で発行、NTTグループ、伊藤忠商事、住友商事が総額約120億円で引き受ける予定、と発表した。IIJは8月20日、同社が37.9%を出資するクロスウェイブ コミュニケーションズと、その子会社について、東京地方裁判所に会社更生手続開始を申立て、受理されており、「早急に資本増強策を講じ、財務体質を強化する」としていた。

    一方、NTTは「IIJから経営支援要請を受け、グループとしてこれに応じる」と発表した。具体的な引受額は、今後、決定する予定だ。NTTグループは、今回の増資引受により、インターネット関連の高度な技術力を有するIIJとの連携強化を図り、ブロードバンド事業の発展・拡大に取り組んでいく、との意向を示しており、同社に対するNTTの影響力が強くなるものとみられる。

    IIJは92年に設立され、国内インターネットサービスプロバイダー(ISP)の先駆者として知られ、99年には米ナスダック市場に株式公開しているが、ISP事業はサービス低価格化が進み、また、企業向けサービスも競争激化で苦戦、2002年度決算では、営業赤字が約17億円、当期純損失は93億円に上っている。前年度は74億円の損失で、赤字幅が拡大している。

    こうしたなか同社は経営基盤強化を図り、2002年、電力会社系の通信事業者、パワードコムとの経営統合することを検討し始めたが、交渉が進捗せず、今年3月事実上断念している。電力各社は合計で全国に総延長22.8万kmという、NTTに匹敵する光ファイバー網を保有しており、電力系事業者とIIJの技術力が結びつけば、NTTへの対抗勢力になる、といわれたが、幻に終った。

    IIJ、パワードコム、事業統合に向けた協議打ち切り
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/28/29.html

    IIJ、パワードコム、統合への具体策策定を延期
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/12/24/17.html

    電力会社系通信事業者とIIJが統合に向け検討を開始
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/07/18/22.html

    インターネットイニシアティブ(IIJ)
    http://www.iij.ad.jp/

    NTT
    http://www.ntt.co.jp/

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