あのSegway HTが車イスに! 荒地走行や階段昇降まで自由自在

      [2003/08/18]
    INDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility System

    米Independence Technologyは、ジャイロセンサーによって自動制御走行する車イス「INDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility System」が、医療器具として、米食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)により正式に認可を受けたことを発表した。

    INDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility Systemは、米Segway LLCの販売する次世代スクーター「Segway Human Transporter(HT)」を開発したDean Kamen氏によって考案され、製品化に至っている。ジャイロセンサーとコンピュータソフトウェアで制御された電動の車イスとなり、従来の製品では走行が難しかった芝生や未舗装地帯、海辺の砂浜など、条件の悪い路上もスムーズに移動でき、段差を乗り越えて進むこともできる。

    操作はジョイスティックで簡単に行え、利用条件に応じて、通常の電動車イス走行モード「Standard Function」から切り替える仕組みになっている。例えば、「Balance Function」を選択すると、前輪は路面から上に離れ、INDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility Systemは後方へ傾いた状態で2輪走行を開始する。この状態でも確実にバランスが保たれるため、安定した姿勢で移動可能。また、シートの位置がアップするため、高い所にも手が届くようになるほか、立っている人と同じ高さの目線でコミュニケーションを取ることができる。

    また、パワーを必要とする荒れた路面走行向けの4輪駆動モード「4-Wheel Function」や、階段の安全な昇降を可能にするモード「Stair Function」なども用意されている。1回のバッテリ充電で、一般的な日中の移動距離をカバーできるようになっており、最高時速は6マイル(約9.6キロメートル)とされている。

    市街をテスト走行

    Independence Technologyの社長であるJean-Luc Butel氏は、これほど厳格な臨床テストをパスした福祉器具はあまりないと語って、INDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility Systemの安全性を保障している。製品の購入に当たっては、医療関係者による適正診断および講習を受けることが義務付けられており、今年10月までに、全米で20のリハビリテーションセンターでINDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility Systemの販売態勢が整えられるという。初期設定価格はUS29,000ドルとなっており、各障害者の状況に応じたカスタマイズも行われる。

    現在、米国内では200万人に上る車イス利用者がいると見られており、INDEPENDENCE iBOT 3000 Mobility Systemが、何らかの身体障害を抱えて、移動に困難を覚える人々の生活を大きく向上させる製品となっていくよう期待されている。

    日本も続くか? ついに米国外でも公道で「Segway HT」に乗れる環境を整備へ
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/06/20/15.html

    【レポート】運動神経いらずですぐにスイスイ! 「Segway HT」試乗記
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/05/15/22.html

    【WinHEC 2003レポート】デジタルハブへと舵を切るNVIDIA、Segway発明家も登場
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/05/08/17.html

    【レポート】障害者のIT習得と支援、その課題と現状とは
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/02/28/12.html

    Segway LLC
    http://www.segway.com/

    Independence Technology
    http://www.independencenow.com/

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