米SRI Internationalは、経験や知識に基づく自動学習を進め、的確な状況判断に基づいた決定を下せるコンピュータの研究開発プロジェクト「CALO(Cognitive Agent that Learns and Observes)」に取り組んでいる。
スタンフォード研究所(SRI: Stanford Research Institute)より誕生したSRI Internationalは、過去数十年にわたり、各政府機関や企業団体、非営利組織からの要請を受けて、リクエストに応じた多彩な研究開発を進めてきた。その結果として発明された数々の新技術は、主にライセンス提供の形で実用化されている。
今回、同社が取り組むCALOプロジェクトは、米国防総省高等研究計画局(DARPA: Defense Advanced Research Projects Agency)が推進する、自己学習機能を備えたコンピュータによる高度のアシスタント開発プログラム「PAL(Perceptive Assistant that Learns)」に基づいている。DARPAは、PALで完成するシステムを国家安全保障上の重要な軍事戦略に利用し、変わりゆく状況へ的確に対応して、兵士がコンピュータから着実なサポートを得られる環境の構築を目指している。
すでにSRI Internationalは、人工知能の研究開発に専門的に取り組むArtificial Intelligence Centerを設立して、ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションによって学習し、問題が生じても自動的に解決策を示すコンピュータの開発を進めている。CALOプロジェクトは、DARPAよりUS2,200万ドル(約25億9,900万円)の資金援助を受け、5年でプロトタイプの完成まで成し遂げることを当面の目標とする。
日常の業務をこなしつつ経験を蓄積し、入手した情報に基づいて推論することにより判断能力を高めて、とっさの決断を下すことが求められても、的確な意思決定プロセスを示すことができる - そんな高度の人工知能を備えたシステムが実現するという。また、下された決定に疑問を感じても、判断プロセスの根拠などを明示できるシステム構成が取られるため、安心してサポートが得られる。
まるで人間並みの決断能力を備えたコンピュータのアシスタント開発という壮大なプロジェクトにふさわしく、CALOには、カーネギーメロン大学、マサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学バークレー校、エール大学など全20の大学や研究機関から、この分野で第一線を行く研究者たちが参加する。今後の成果に大きな期待がかかっている。
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DARPA
http://www.darpa.mil/
Artificial Intelligence Center
http://www.ai.sri.com/
SRI International
http://www.sri.com/
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