米航空宇宙局(NASA)は、宇宙飛行できるロボット「Robonaut」と人間の共同作業により、宇宙計画の新展開を目指すプロジェクト「Robonaut Project」を進めている。米国テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センター(JSC)にて、Robonautの初期性能テストが行われ、順調に目標ラインがクリアされた。
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米国防総省国防高等研究事業局(DARPA)の協力を得て、過去数年にわたる研究開発の末に誕生したRobonautは、宇宙服を着せれば、人間と見まがえるほどの高い完成度に仕上がっている。5本指の両手を器用に動かし、人間と同じレベルの作業を宇宙船外活動(EVA)で遂行できるという。
初期性能テストは、宇宙飛行士のNancy Currie氏が、Robonautを率いてプロジェクトチームを組み、国際宇宙ステーションの外で小さな建設ミッションをこなす想定で行われた。目標タイム内での効率的な作業結果が報告されており、同氏はRobonautとのチームワークで実現する宇宙計画への大きな期待を表明している。
現在、一般的なEVAには2人の宇宙飛行士が協力して臨んでいるものの、高度な知能を必要としない、ロボットに全て委ねられる作業も少なくないという。多数のRobonautを宇宙に送り出せるなら、同じ2人の宇宙飛行士がEVAに当たっても、各々がRobonautを指揮することで、作業効率を倍以上にアップさせることが可能になる。
Robonautの強みとしては、苛酷な環境で仕事をこなすことに向いている点が挙げられる。EVAには制限時間があり、宇宙飛行士は酸素供給などを行うため、一定時間内に宇宙ステーションや宇宙船へと帰還することが求められる。また、将来的に火星へ着陸する場合でも、火星上の重力に身体を慣らしつつ、徐々に活動していくなどの配慮が必要になる。しかしながら、Robonautを先にEVAへ送り込み、長時間にわたるミッションが与えられるなら、大幅に宇宙プロジェクトの遂行速度を上げることができるだろう。
Robonaut Projectのリーダーを務めるRobert Ambrose博士は、Robonautの技術を「今後3-4年以内に、国際宇宙ステーションで実用化する」とのロードマップを明らかにしている。その後は、宇宙船へ搭載して惑星探査に当たらせる計画が立てられており、火星への歴史的な最初の一歩は、Robonautが踏み出すことになるかもしれない。
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