ソニーは、「Super Top Emission」アクティブ型フルカラー有機ELディスプレイパネルの量産を2004年春から開始する、と発表した。まず、モバイル機器向けパネルの生産に着手する方針で、量産ラインを設けるため、同社と豊田自動織機合弁の液晶ディスプレイ製造会社、エスティ・エルシーディに、約90億円を設備投資する。生産ラインが稼動した時点での生産力は、2.0型製品換算で月産30万枚になる予定で、需要が拡大すれば、さらに増強することも検討する。
「Super Top Emission」は、ソニー独自の技術で、発光層に、光を透過する陰極を載せ、基板の上側から光を出す方式だ。開口率が上がって、輝度、精細度が高くなる。従来、光は、TFTガラス基板側に出しており、TFTの配置の仕方に影響を受けやすかった。
デジタルカメラや携帯電話、PDAなどさまざまなモバイル機器では、今後、さらに、動画アプリケーションが多用されることが予想される。有機ELディスプレイは、応答性が高速であるほか、画質が高く、パネルが薄い、といった特長があり、ソニーでは、小型軽量のモバイル機器で動画アプリケーションを円滑に稼動させるための重要な要素、と判断、今回、量産化を決定した。
同社は、デジタルカメラ、携帯電話、PDAを商品化しているとともに、来年後半には携帯型ゲーム機も発売するが、どの製品に、この新ディスプレイが最初に搭載されるかは未定だ。
同社では、90年代初め頃から、有機ELディスプレイの研究を開始し、2000年2月には薄さ1.4mmの13型を、2003年1月には12型パネルを4枚組み合わせた24型有機ELディスプレイを開発している。有機ELディスプレイは、電圧をかけると自己発光する有機化合物を利用した表示装置で、次世代の携帯機器向けディスプレイの主流となることが期待されている。
ソニーのお墨付き!! 新開発された世界最大の有機ELディスプレイはAV向き
コダック、電子ディスプレイ展で「有機ELの元祖」をアピール
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