燃料電池で安定電源システム「GenCore 5T」 - 落ちない通信環境、UPSを実現

      [2003/06/04]

    米Plug Powerは、燃料電池を利用した電源供給システム「GenCore 5T」を発表した。6月3-5日まで米国ジョージア州アトランタで開催されている情報通信技術の展示会「SuperComm」にて公開中。今年の第4四半期から出荷が開始される。

     GenCore 5T

    GenCore 5Tは、主に通信業界に特化された製品になっており、5kWの電気出力で、通信システムやネットワークにバックアップ電源を安定供給する。電源トラブルによる誤動作やデータ消失、ネットワーク機能の停止といった障害を未然に防ぐことができ、信頼性の高いサービス提供を実現する。

    すでに同社は、過去15カ月以上にわたって、燃料電池を利用したエネルギー供給システム「GenSys 5CS」を提供しており、130を超える企業ユーザーなどに、合計200万kWhに上る安定した電力供給を達成した実績を誇る。GenSys 5CSは、発電と同時に発生する熱を、給湯や暖房などに有効利用できるコージェネレーションシステムになっており、発電効率が高く、省エネルギー性に優れている。

    燃料電池は、電気分解の逆反応を用い、水素と酸素を化学的に反応させることによって、化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。燃料を熱や動力に変える段階を経ないため、エネルギー変換に伴って発生するロスが少ない。また、大気汚染の原因となる窒素酸化物も、ほとんど発生しないため、環境に優しいエネルギーとして注目されている。

    まだ商用化されて間もないため、導入コストは決して安くはなく、GenCore 5Tの販売予定価格もUS14,995ドルとなっている。しかしながら、多額のメンテナンス費用がかからず、地球温暖化などの環境問題とは無縁の安定電源システムを、1kW当たりUS3,000ドルで導入できるメリットは大きいとアピールされており、すでに幾つか導入企業も決定しているという。

    同社は今後、「GenCore」ブランドの提供ラインナップを拡大する方針で、2-12kWのレンジで、無停電電源装置(UPS)やISPのバックボーン強化などに対応させた製品発売が予定されている。

    松下、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを2004年度に商用化へ
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/05/27/25.html

    同じ充電で駆動時間は倍増のリチウムイオン電池が発表 - 間もなく製品化へ
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/10/12.html

    燃料電池でリブレットが動く - 50ccで約5時間、100ccで約10時間利用可能
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/05/18.html

    Plug Power
    http://www.plugpower.com/

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