Windows XP Service Pack 2で複数ユーザーの同時接続機能を追加へ

    ワタリヒカル  [2003/05/12]
    Windows XP SP2を適用したWindows XP Professionalのデスクトップ。Windows XP SP2のリリースは、今年第4四半期頃になる見通しになっている

    米Microsoftは、Windows XPの第2版となる修正プログラム集「Windows XP Service Pack 2(以下Windows XP SP2)」で、1台のPCに複数のユーザーがログインし、同時にPCリソースを利用できるようにする機能を追加する予定だ。

    Windows XPには、「FUS(Fast User Switching)」機能が搭載されている。この機能によって、1台のパソコンを複数のユーザーで共有している場合、現在ログインしているユーザーをログオフせずに、別のユーザーでログインすることが可能だ。また、遠隔地にあるPCを操作できる「リモートデスクトップ」機能が搭載されており、LANなどでネットワークに接続されているPCを手元のPCから遠隔操作することが可能だ。手元のPCのディスプレイには遠隔先のPCのデスクトップ画面が映し出され、ユーザーはそれを見ながら手元のキーボードやマウスを使って遠隔先のPCを操作する。

    Windows XP SP2では、このFUSとリモートデスクトップを機能拡張することで、複数ユーザーの同時接続&利用を可能にする。ただ、物理的に1台のPCを直接操作できるのは1人のため、2人目以降はネットワーク上にあるPCもしくはリモートデバイスからリモートセッションを使ってログインすることになる。

    ○スマートディスプレイユーザーに朗報

    今回、このような機能拡張が追加された背景には、現在のスマートディスプレイの問題点が挙げられる。

    スマートディスプレイは、無線LANを標準装備した8.3~10.4インチのタッチタイプ液晶モニタ。Windows XP Professionalのリモートデスクトップ技術および無線LAN技術が組み込まれたWindows CE .NETベースのOS「Windows CE for Smart Displays(以下Windows CE for SD)」を搭載する。

    単体ではほとんど何もすることはできないが、Windows XP ProfessionalがインストールされたホストPCに無線LAN接続することで、そのPCにリモートログインできるようになる。データの入力などは、スタイラスペンを使って直接モニタをタッチする。 ちょうど、電話の親機(Windows XP Professional搭載PC)と子機(スマートディスプレイ)のようなイメージだ。

    現状ではどちらか一方が利用中の間は、もう一方は利用できないという制限があり、スマートディスプレイユーザーの大きな不満となっていた。しかし、FUS機能とリモートデスクトップ機能の拡張により、このような問題も解消される見込みだ。Windows XP SP2を適用することで、ホストPCとスマートディスプレイの両方からホストPCにログインし、ホストPCの機能を同時利用できるようになる。

    たとえば、書斎に設置されたホストPCで父親が作業していても、その他の家族はリビングなどからスマートディスプレイを使ってホストPCにリモートログインし、父親の作業を邪魔することなくホストPCに保存されている画像や音楽を鑑賞したり、ホストPCに接続されているインターネット回線を使ってWebブラウジングするようなことが可能となる。

    ちなみに、米MicrosoftではホストPCとスマートディスプレイの同時利用を可能にすることで、スマートディスプレイの普及につなげたい考えのようだ。

    (ワタリヒカル)

    Microsoft
    http://www.microsoft.com

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン