【ブリーフレビュー】いよいよ登場した505i - D505iのカメラ機能を緊急チェック!

      [2003/04/14]
    ムーバ D505i

    盛大に発表されたNTTドコモの505iシリーズ。有効画素数で3機種が100万画素を超えるカメラを内蔵してきたほか、端末内データアクセスが可能になったiアプリDXやQVGA液晶など、見所が多い。

    そんな505iシリーズの中でも、きょう体を横にして、カメラライクなスタイルで撮影ができる「ムーバ D505i」を入手したので、進化したカメラ機能をチェックしてみたい。

    ○画素数向上のメリットとデメリット

    D505iは、撮像素子に富士写真フイルムのスーパーCCDハニカム(有効画素数63万画素)を搭載。ハニカムを生かして、最大123万画素までの記録が可能だ。今回発表された505iシリーズでは、SO505iとF505i、SH505iが、それぞれ130万画素、123万画素、100万画素(いずれも有効画素数)と100万画素オーバーのCCDを搭載してきた。

    D505iのレンズはヒンジ部にある
    風景などを撮影する場合は、折りたたんで横向きにし、カメラを構えるように撮影する

    100万画素を超えたということは、SXGA(1280×960)サイズでの撮影も可能ということになる。サイズだけを考えればL判サイズの写真印刷にも耐えられるようなサイズであり、PCの画面で見るだけなら十分な画質が実現できる。

    メリットは画質の美しさだけではない。画素数が増したということは、デジタルズームの倍率をさらに向上させることができる、ということだ。デジタルズームは、画面の一部を切り取ることで光学ズームを使った時のような効果を出すこと。画素数が大きく、記録画像サイズが小さいほど、遠くの被写体に近寄って撮影できる(そのような効果が得られる)。基本的にはPCで画像をトリミングした場合と同様なのだが、PCに画像を取り込んで加工しない前提で、サイズ的に光学ズームを搭載しづらいケータイデジカメにおいては、ズームの代わりになるという意味で効果的だ。

    ただし、デジタルズームは光学ズームとは異なり、すべての記録画素サイズで利用できるわけではない。D505iでは、例えばiショット(S)サイズで記録している場合、SXGA(1280×960)からiショット(S)サイズ(120×120)を切り抜けるぎりぎり(8倍)までズームができることになる。ただし、単に切り抜くだけで拡大はしていないので、大きな画像劣化はないが、逆にSXGAではズームが使えない。

    1倍
    2倍
    4倍
    8倍
    ズームは8倍まであるので、だいぶ寄ることができる

    高画素化に伴うデメリットもある。記録画素が大きくなるということは、ファイルサイズも大きくなるということで、限られた携帯電話のメモリ容量では保存できる数が少なくなる。そのため505iシリーズでは外部メモリカードが標準で利用できるが、アクセス速度は本体メモリには及ばないため、多少使い勝手が劣る。

    高画素化に伴い、撮影時の記録時間や、閲覧時のアクセス速度の犠牲も気になる点だ。ただ、このあたりは携帯電話のスペック向上で改善されるだろう。

    ちなみに、高画素になったものの、iショット機能は特に強化されていないので、メールで送受信できるのは相変わらずiショット(S)とiショット(L)のみ。その他のVGAやSXGAサイズの画像はメール送信できないが、携帯電話からメールで大容量のファイルをやりとりするよりはメモリカード経由の方がスマートなので、特に支障はない。

    いくつかデメリットはあるものの、手軽に撮影できるケータイデジカメとして100万画素は十分すぎるスペックだ。

    ○使い分けが大事

    それでは早速撮影してみよう。

    シャッターは本体横にもある
    メモリカードスロットが標準装備

    D505iで撮影時に選べる画像サイズは以下の通り。ちなみに「SXGA」のみは、撮影画像の保存先をメモリースティックにしなければ選択できないようになっている。

    iショット(S)120×120
    iショット(L)288×352
    壁紙240×320
    VGA480×640
    SXGA960×1280

    実写画像(サイズSXGA、画質スーパーファイン)。携帯電話で撮影したとは思えないほどきれい

    ズームについては「iショット(S)」と「壁紙」で1倍/2倍/4倍/8倍、「iショット(L)」「VGA」で1倍/2倍、「SXGA」で1倍のみだ。また、[連続撮影]はiショット(S)サイズで20枚まで、壁紙サイズで4枚まで可能。フレーム撮影、セルフタイマー撮影もできる。

    撮影した結果を見てみると、さすがにSXGAサイズで撮影したファイルは、PCの画面でも美しく表示できる。今までのケータイデジカメの画像と比べると明らかにきれいに見える。

    試しにデジタルカメラとも比べてみよう。有効画素数130万画素のCyberShot U10と有効画素数400万画素のPowerShot G3、そしてD505iでほぼ同じ場所を撮影した結果を見てみると、D505iは明るい部分に引きずられたのか、被写体が暗く写ってしまったものもあるが、一見ではどれも十分にきれいに写っており、総画素数ながら100万画素オーバーの実力が分かる。なお、撮影ではPowerShot G3のみ画像サイズ1024×768、画質スーパーファインに設定。その他の設定は行わず、いずれのカメラもオートで撮影した。

    D505i
    CyberShot U10
    PowerShot G3
    各カメラの画像。下は画像の一部を拡大したもので、特にD505iとデジタルカメラ2機種の違いが分かりやすい部分を切り抜いた

    D505i
    CyberShot U10
    PowerShot G3
    各カメラの画像。下の2列は画像の一部を拡大したもので、特にD505iとデジタルカメラ2機種の違いが分かりやすい部分を切り抜いた

    写真に印刷してみると、携帯電話の画面では黒潰れしていた部分も表現されており、一見する限り、プリントアウトでも十分対応できる画質と判断できた。ただし、今回のD505iは、有効画素数自体は63万画素であり、正確に言えば100万画素オーバーではない点は注意して欲しい。

    SXGAで撮影した場合、シャッターを押してからメモリースティックDuoへの書き込みが終わるまで約14秒。iショット(S)の場合3~4秒程度だから、ずいぶん差がある。手軽にたくさんの写真を撮る、という用途では、SXGAサイズは使いづらいが、ここぞという時にきれいな写真を残せる心強さはある。用途に応じて使い分ければいいだろう。

    SXGAサイズ
    VGAサイズ
    壁紙サイズ
    iショット(L)
    iショット(S)
    各画像サイズ

    ○次は高画質化へ

    ケータイデジカメは100万画素オーバーとなり、行き着くところまで来た、という感じがする。携帯電話の画面では十分すぎる画質であるし、処理速度も遅くなる。プリントアウトする場合、100万画素ということでL判印刷程度がぎりぎりだが、そもそも携帯電話で撮影した写真のメインの用途がプリントアウトになるとは考えにくいため、これ以上の高画素化は(現時点では)不要だと思う。

    花の撮影。左2枚は明るさやコントラストを変更したもの。右はどこまで寄れるか試したもの。D505iにはいわゆるマクロ撮影機能はない

    次に期待したいのは高画質化だ。同じ100万画素クラスでも、デジタルカメラに比べると画質には差がある。レンズや画像処理エンジンなどが大きく異なるためと思われ、画質を求めるのであれば、高画素化ではなく、光学系やエンジン部の改良による高画質こそ期待したい。画像処理部が改良されれば、書き込み・読み込みが高速化される可能性もある。

    ただ、それもケータイデジカメに高画質を求めた場合であり、ちょっと気になる被写体を手軽に撮影してすぐにメール送信する、という用途であればそれほど高画素・高画質は必要ない。このあたりは自分の使い方を踏まえた上で選択するといいだろう。

    今回はD505iだけなので正確なところはいえないが、インスタントカメラの代わりを探しているのならば、100万画素オーバーのデジタルカメラ付き携帯電話は十分選択肢になると感じた。

    (小山安博)

    505iシリーズ対応コンテンツ、続々登場 - ディズニー、PostPetなどなど
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/04/09/08.html

    「これ以上ないぐらいやっちゃった」、ドコモの新携帯電話505iが登場
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/04/08/09.html

    【速報】NTTドコモ、505iシリーズ6機種を一挙発表
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/04/08/13.html

    NTTドコモ
    http://www.nttdocomo.co.jp/

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン