【インタビュー】iアプリへ進出、アイドルから社長へ転身したチバレイの現在(1)

      [2003/03/17]
    チバレイこと千葉麗子さん

    チバレイの愛称で人気だったアイドル・千葉麗子を覚えているだろうか。1991年にアイドルデビューし、PC好きの"デジタルアイドル"として知られていた。1995年にアイドルを引退した後は、チェリーベイブを設立し、CD-ROM・ゲーム・Webのプロデュースや制作を行っている。

    4月7日からは、NTTドコモの携帯電話向けにiアプリゲームを提供開始するチバレイこと千葉麗子さんに、ゲームの詳細と現状などについて伺った。iアプリゲームについては、同社の取締役 企画部長の佐藤理一氏にもあわせて話を伺った。

    ○ダンジョンシステムを採用したiアプリゲーム

    --現在制作中のiアプリについて教えてください。

    千葉さん(以下チバレイ)) 「Aura AIダンジョン」という名前です。企画構想が始まったのが去年の夏終わりから秋ぐらいですね。事業として動き始めたのが11月1日からです。ジャンルでいえばロールプレイングゲーム(RPG)で、簡単に言うと、(コンシューマーゲーム機向けの)「トルネコの大冒険」に似ていて、ダンジョンの中を冒険していくっていうゲームなんです。"AIダンジョン"っていう名前を付けたところで違いを出そうかとも思ってるんですが、「人工知能付き自動生成ダンジョン」というプログラムをうちのプログラマが作っちゃったんです。

    佐藤氏) (「トルネコの大冒険」のようなダンジョン生成の)方式は20年ぐらい前からありまして、ある程度(プログラム内部に)部屋のようなものを持っていて、それを線と線でつなぎ合わせることによってマップができる、という方式で、現在出回っているゲームはその方式を利用しています。そうしないとマップとして成り立たなず、(ユーザーが)抜け出せないゲームになっちゃうんです。

    そこで(部屋がない)ゼロの平らな部分に、"スタート"から"ゴール"までの道をつくってマップを作り上げる、というエンジンを開発しまして、こういう方式は(携帯ゲームだけでなく)コンシューマーゲームを含めて知ってる限りないんです。それをケータイ上でやっちゃおうとして作ったゲームがAuraなんです。

    チバレイ) 今までのダンジョンシステムを使ったダンジョンゲームっていうのは、まれに同じようなダンジョンができあがる可能性がありますよね。だけど、Auraは(生成されるダンジョンのバリエーションが)無限大で、本当にランダムのダンジョンが作られます。

    で、これ(ダンジョン自動生成システム)はいけるって(思った)。絶対に事業にしなくちゃいけないっていうところで、でも私がプログラムを組む訳じゃないんで、プログラムは私の仲間が組んで、私はお金を集めてくる(笑)。

    リアルな3Dグラフィックのモンスター

    佐藤氏) 携帯電話のゲームの中では、(キャラクターなどが)かわいいものとかミニゲームが一番人気があるらしくて、それをやるのは簡単なんですけれども、(似たジャンルでは他のプロバイダと)共食いになっちゃうんですよね。携帯電話だと容量的な問題とかあるので、(Auraのようなゲームを作るのは)かなり難しいんですが、あえてそれに挑戦しつつ、(キャラクターなどの)絵もかわいらしいものではなくリアルな3DCGを使ってます。

    どちらかというと"洋ゲー"のディープなユーザーのような人たちに、ケータイゲームでも本格的なものがあるんだよ、というのを見せるのも目的です。どちらかというと「かわいいから」という理由でやるようなゲームではないです。

    よくモンスターを倒すとお金が出てきたりしますよね。(モンスターの)ネズミとかがお金を持ってるのはおかしいっていうか、どこまでリアルにするかという話になっちゃいますが、モンスターがお財布を持ってるわけがないんで、持っているものは宝石だけだったりとか、そういう部分にこだわったりしています。あんまりこだわりすぎると失敗すると思うんで、その辺はバランスを考えています。

    --他にこだわった部分はありますか。

    佐藤氏) 他にこだわった部分としてネットワークの部分があります。例えば地下鉄に乗ったときにゲームができないというのがあるんで、基本的には最初の接続時にほとんど(のデータを)ダウンロードしちゃって、あと使うのはランキングシステムのネット対戦のためのネットセーブの時や、マップが追加された時、そういう時しかネットワークにつながない、というのは考えてます。

    --ダンジョンの自動生成は、階を降りる度にサーバにアクセスして生成されるわけではない?

    佐藤氏) 何階分かを生成したものが最初に読み込まれます。何階分を一度で生成するかはまだ決めていません。一度に全部生成すると、バッテリの問題もあるので。最初に10階なら10階分のダンジョンを先に読み込んでいきますけど、ゲームを進めていくと、先読みしていないダンジョンをダウンロードする必要があります。それは仕方ないことなんですけれども。

    --ゲームを始める時にダンジョンをダウンロードする料金はどれくらいでしょうか?

    チバレイ) 1ダンジョンにつき72円ですね。

    佐藤氏 (複数のダンジョンを同時に読み込むので)初回起動時にかかるのは240円程度です。画像データやダンジョンデータすべて含めてです。少しずつデータをダウンロードしていくゲームが非常に多いんですけど、それはいやだったので、そういうことはないです。

    チバレイ) パケット料金なんて今まで全く気にしたことなかったんだけど、これ(Aura)をやり始めて、パケット料金がいくらとか、知りました。結構かかってますよね、遊んでいると。

    一番の問題が電池のもちなんです。(ユーザーが)ダンジョン地下100階まで突き進んでいく途中で電池が終わってしまうんじゃないかって。なので、セーブポイントをどこにするかって悩んでいます。iアプリはものすごく電池を消費しますね。

    リリースは3月17日の予定で、iメニューの公式サイトになります。月額利用料は300円です。チェリーベイブで作ったiアプリというのは初めてで、いろいろ勉強になりますね。サーバーも本社の中に建てますし。

    佐藤氏) ちなみに今回のAuraは、504i/iSシリーズ専用にしました。503iシリーズだと容量や機能で難しい面もあり、504iシリーズだったらどうにか実現できるということで専用にしました。

    --iモード以外のEZwebやJ-スカイに広げていくというお考えはありますか

    佐藤氏) 可能性はあります。まだ全然決まっていませんが、PC用に応用したいという気持ちは少しあります。

    iモード自体に進出するのは初めてなんですが、、iアプリになってようやく携帯電話でいろいろなことができるようになったので(進出した)。iモードでできることって、iアプリが出る前はすごい少なくて、できることがあっても、着メロや占いなど、みんながやってるので共食いになっちゃうようなことばかりでしたね。

    --FOMAへの対応はいかがでしょうか。

    佐藤氏) FOMAも最近、504iに近い(スペックの)ものが出てきてますので、順次対応していきます。

    --今後の事業展開についてもお伺いしたいのですが。

    佐藤氏) Auraでいっぱいいっぱいなのですが、ミニゲームもやらなきゃいけないですね。ミニゲームといっても、他にないようなものをやりたいんですけれど、それはどんどん提供していきますよ。

    (小山安博)

    【インタビュー】iアプリへ進出、アイドルから社長へ転身したチバレイの現在(2)
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/17/18.html
    に続きます。

    ファジー理論を応用したiアプリ向けダンジョンゲーム「Aura AIダンジョン」
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/17/19.html

    チェリーベイブ
    http://www.cherrybabe.co.jp/

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