携帯電話向け「miniSDカード」発表 4GBのCFや1GBのSDメモリカードも

  [2003/03/17]
サンディスク代表取締役社長、櫛山壽夫氏

3月14日にサンディスクが発表した「miniSDカード」は、携帯電話などのソリューションに向けた、超小型のメモリカードである。同日、サンディスク社内で行われた発表会では、大容量のコンパクトフラッシュ(CF)カードやSDカードも発表された。

○SDカードと完全互換のminiSD

カメラ機能やオーディオ再生に伴うデータ領域や、アプリケーションの保管領域に対する要求など、携帯電話の市場でもデータストレージへの需要が高まっている。実際、SDカードスロットやメモリースティックスロットを搭載する製品が存在するのも、そうしたニーズがあることを裏付けている。

中央がminiSDカード。100円玉と同程度の大きさであることが分かる

miniSDカードは、そうした携帯電話をメインターゲットとしたメモリカードであり、そのサイズは100円玉と同程度の21.5×20×1.4mm。SDカードと比べると面積で約40%、体積にして約60%も小型化されており、メモリースティックDuoなど、既存の小型メディアに対しても遜色ないサイズだ。

だが、サイズ以上にminiSDカードのメリットとして強調されたのは、SDカードとまったく同じ構造で作られている点である。従来のSDカードに搭載されているメモリチップ、メモリコントローラを使い、パッケージを小型しただけなのだ。よって、SDカードの特徴でもあったコンテンツ保護機能は踏襲しているし、速度などの特性もまったく同一だという。


miniSDとSDの比較。ライトプロテクトはSDカードアダプタ側で提供される。技術的な問題ではなく、miniSDカードの「サイズ上の制約」とのこと
各種小型カードの比較表。サイズ、体積ともに最小クラスである

付属するSDカードアダプタ。SDカードのサイズにminiSDがスッポリ収まる

さらに、コントローラが内蔵されていることから、信号をバイパスするだけのアダプタを用いることで、現在のSDカードスロット搭載機種でそのまま利用できる。現在はCFカードタイプなど、他の形状のアダプタは予定されていないが、「miniSD→SDアダプタ→CFアダプタ」といった具合に、SDメモリカードを使えるアダプタで他のメディア対応機種にも対応できるそうだ。

ちなみにSDカードとの仕様で唯一異なるのは、インタフェースのピン数である。SDカードの9ピンに対し、miniSDカードは11ピンとなっている。これはサンディスク・東芝・松下電器産業が設立したSD Card Associationで機能拡張を検討しており、それに対応させるための追加ピンとのこと(残念ながら、機能拡張について具体的な内容はコメントしてもらえなかった)。

気になる登場時期だが、第2四半期までに16MB、32MB、64MBタイプを発売。年内中に128MBと256MBを追加する。256MB以上も開発は行っているが、技術的な問題から年内は難しいそうだ。

なお、現状ではminiSDをサポートする機器が存在しないことから、SDカードタイプのアダプタとセット販売となる。価格は同容量のSDカードと同程度を想定。アダプタの単体発売は予定されていない。

○大容量のSD/CFのほか、無線LAN製品も予定

4GBのCFカードと1GBのSDカードも発表された

今回、既存メディアの大容量タイプとして、1GBと512MBのSDカード、4GBと2GBのCFカードも発表された。これらは、半導体のスタック(積み上げ)構造や、1つのメモリセルに2ビットのデータを格納するMLC(Multi Level Cell、多値)技術によって実現された。

登場はSDカードが今年第2四半期、CFカードは今年夏以降。ただしCFカードについて、夏には出荷体制を整えるものの日本での発売時期は未定。アメリカなどでは大容量メディアに対するニーズがあるが、日本では64/128MB程度の製品が売れる傾向にあるためで、4GBという大容量メディアに対するニーズを睨みつつ出荷を開始することになりそうだ。

価格はSDカードの512MBが196.99ドル、1GBが329.99ドル。CFカードは2GBが499.99ドル、4GBが999.99ドルが想定されている。日本での価格については海外とのマーケットの違いから、この想定価格をそのまま換算することはできないとのこと。

なお、サンディスクは東芝との合弁会社であるフラッシュビジョンでメモリの技術開発を行う一方、フラッシュメモリサプライヤとして、実に7種類ものメディアを発売している。現在のフラッシュメモリのシェアは、CFカード/スマートメディア/メモリースティック/SDカードが均衡する状態にあるといい、複数のメディアを発売するメーカーの強みはあるだろう。

さらに、今後はコンパクトフラッシュタイプの無線LANカードなど、フラッシュメモリのインタフェースを活かした製品も展開される予定だ。

同社の国内リテール品一覧。メモリースティックDuoの256MB~1GB版が掲示されているが、これは現在未発表。今後発売の予定があるそうだ
海外ではすでに発売されている802.11b対応無線LANカード。日本での発売も予定されており、さらに802.11a/bなどのコンボタイプも検討されている

(多和田新也)

東芝、米サンディスク、1ギガビットNAND型フラッシュメモリを開発
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/11/14.html

東芝、サンディスクとフラッシュメモリ生産用の90nmプロセスを共同開発
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/10/10/20.html

サンディスク、メモリースティックの自社ブランド販売を開始
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/11/07/15.html

大容量化の続くコンパクトフラッシュ、ついに1GBへ 米SanDiskが発表
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/11/06/15.html

サンディスク
http://www.sandisk.co.jp/

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