【レポート】VIA、CeBITでモバイルC3「Antaur」を展示 - 統合型「Mark」も登場

      [2003/03/11]
    取材に応じてくれたVIAのCPU PM 副課長、高心壘氏

    12日からドイツのハノーバーで開催されるCeBITを前に、台湾からVIA Technologiesに関する最新情報をお伝えしよう。

    お伝えするのは、小型・静音PC向けCPUとして有名なVIAのC3プロセッサのモバイル向け新製品である「Antaur」と、以前計画されながらその後製造がキャンセルされたMattehewの再来とも言える「Mark(コードネーム)」。

    取材に応じてくれたのは、VIAのCPU PM 副課長、高心壘氏。取材は、7日に行ったものである。

    ○モバイル向けC3として登場する「Antaur」

    以前から噂のあった、モバイル向けのC3の正式名称がこの「Antaur」。すでに発表されている新しいC3と同じNehemiahコアが使われている。

    製造プロセスは130nmであり、Nehemiahコアが使われている関係から、基本的な内部構造は本誌でも紹介された(NehemiahコアにリファインされたC3プロセッサを試す)新型のC3とかわらないが、モバイル用途向けの製品のため、368ピンのEBGA(Enhanced Ball Grid Array)パッケージという点が異なる。サイズは35mm×35mmとなっている。

     Antaur(表面)
     Antaur(裏面)

    現段階でのクロックは1.0GHzで、FSBは133MHz。さらに、モバイル用途を考慮して、VIAが「PowerSaver2.0」と名付けた、CPU動作クロックと稼動電圧を使用状況に応じてソフトウエアで変化させる技術も導入されている。具体的な消費電力については、VIAから提供された資料をもとに作成した、下の図を参照していただきたい。

    ○PowerSaver2.0による消費電力の変化

    Power Stages Performance Mode(1GHz) Battery Mode (667MHz)
    Ave. Max Power 11W 5.5W
    Stop Grant 2W 1.2W
    Sleep 1.5W 1W(Est)
    Deep Sleep 1W 0.75W(Est)

    ○CLE266の機能を統合した「Mark」

    Antaurについては台湾のIT情報関連サイトなどでも情報が事前に流れていたが、まったく予想していなかったのが、「Mark」という開発コード名で呼ばれるこの製品。

     Mark(表面)
     Mark(裏面)

    この製品は、C3やEdenとの組み合わせでおなじみのノースブリッジ「CLE266」と、Nehemiahコアを合体させたもので、サイズは37.5mm×37.5mm。「Antaur」と同じく現段階でのクロックは1.0GHz。FSBは133MHzで、最大消費電力は15W~16W、PowerSaver2.0対応となっている。

    あまり見たことのないこの形状だが、写真の右上の15mm×15mm部分がCPUであるNehemiahコア、それを取り囲むようなL字型部分が、CLE266部分となっている。なお、ヒートシンクの取り付けを考慮し、CLE266部分はCPUコアの高さにあわせてあるとのこと。

    取材に応じてくれた高氏によれば、「B5サイズで1スピンドルのようなノートPCを考えた場合、Markのような一体型のほうがレイアウトの自由度が高い」とのこと。もし顧客がこれだけのCPUパフォーマンスを必要ないとすれば、Ezraコアへの変更も可能となっている。

    以上が、取材で得られた情報であるが、まもなく始まるCeBITでは、台湾のノートブックパソコン製造メーカーのうち、Arima、Qrun、Movita、Clevoの4社が、上記の製品を搭載した小型のノートPCを展示する予定とのことだ。

    (吉井孝史)

    【ベンチマーク】NehemiahコアにリファインされたC3プロセッサを試す
    http://pcweb.mycom.co.jp/benchmarklab/2003/05/

    VIA、ハードウェア乱数発生機能を搭載したNehemiahコアのC3を発表
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/01/22/15.html

    VIA Technologies
    http://www.via.com.tw

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