IBMソフト戦略のキーワードは「連邦化」、堀田常務が講演

日本アイ・ビー・エムの堀田一芙・常務取締役ソフトウェア事業部長
日本アイ・ビー・エムが「オンデマンド時代の幕開け - e-business on demand -」をテーマに26日から開催している「IBM FORUM 2003」で、同社の堀田一芙常務取締役ソフトウェア事業部長が「オンデマンド時代のミドルウェア~「統合」がもたらす自在なコンピューティング~」と題して講演、いまの顧客の求めていることへの回答は「集中でもなく、分散でもないフェデレーション(連邦)化」と語った。

堀田常務は「最近のユーザーがITに割く予算のうち、新規の事項に回されるのは3割程度で、7割は、既存のシステムの維持、保守への出資で占められている。ユーザーの期待に応えるには、いかにして、すでにあるシステムをつないでいって進化させるか、ということが主題になる」と指摘する。

ユーザーが現在、保有しているシステムを活かしながら、新しいものに発展させるには、統合化が必要になる。そこで、システムを構成するさまざまな要素がそれぞれ独立して動き、全体としても協調して機能できるしくみを同社では「フェデレーション(連邦)化」と定義している。従来の単なる集中型や分散型とは異なり、いわば、両者の利点をうまく調和させたような発想といえる。

このような考え方を具現化するため「ハード、OS、どんな組み合わせでもつないでいくにはミドルウェアが変わることが重要になる。フェデレーション化を実現するにはビジネスプロセスを統合するミドルウェアが必要になる。さらに、IBMでは、ソフト開発の工程を従来とはまったく違うものにした。ソフトウェア製品の4つのブランドのモジュールを共通化し、それぞれのブランドのよいところを、他の製品にも応用する」(堀田常務)。たとえば、Domino6には、Tivoliのモジュールが入っているという。

同社はソフトウェア製品体系を「WebSphere」「DB2」「Lotus」「Tivoli」の4つのブランドに整理したうえで、それぞれの構成要素を共通化した部品、いわば「ブロック」のようにして、それらを組み立てて製品として再構成できるようにしている。米IBMでは、先頃、米ラショナルソフトウェアを買収した。この会社は、ソフトウェアの開発環境を提供していることで知られる。これもフェデレーション化のための施策で、IBMでは、ラショナルを5番目のブランドとして位置づけていく方針だ。

「IBM FORUM 2003」開幕、日本IBM大歳社長が講演
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/02/26/09.html

日本アイ・ビー・エム
http://www.ibm.com/jp/



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