三洋、VGAサイズ撮影可能な携帯電話用1/7型CCDカメラモジュールを発表

      [2003/02/18]
    CCDカメラモジュール「IGT99268M-ST」。小指の先に乗るほどのサイズ。上の写真で見える面にはレンズとCCDが搭載され、裏面にはデジタル信号処理チップが付いている

    三洋電機は18日、VGAサイズの画像が撮影できる携帯電話用1/7型CCDカメラモジュール「IGT99268M-ST」を発表した。サンプルの価格は9,000円で、4月よりサンプル出荷する。量産開始は8月ごろを予定している。

    画素数は696×498で、VGAサイズの撮影に対応する。CCDサイズ1/7インチ、モジュールサイズ12.9×9.9×6.5mmという寸法は、2年前に発表した「IGT99263-ST」(画素数393×306)とほぼ同サイズだが、画素アップのためCCDのセルサイズは5.55ミクロンから3.3ミクロンへ精細化されている。毎秒5フレーム時で95mW、毎秒15フレーム時で130~140mWという低消費電力を実現したのも特徴。

    画像サイズが大きくなるほど、画像周辺部のひずみが目立つようになるが、従来1枚だったレンズを2枚構成とすることでこの問題を解消している。デジタル信号処理部には無段階のデジタルズーム機能やスミア(光が線状に広がるCCD特有のノイズ)補正機能、低照度撮影時のノイズを抑制するフィルタなどを搭載した。そのほか、モジュール内で必要な電圧を発生させる電源回路を内蔵しているので、2.9Vの単一電源で駆動が可能。

    携帯電話用カメラモジュールの撮像素子にはCMOSセンサーを利用する方法もあるが、同社ではCCDよりも感度の低いCMOSセンサーは小型化に限界があるとし、一貫してCCDを採用している。また、携帯電話にもメガピクセル級カメラを搭載するという予定が国内外のメーカーから聞こえてくるが、同社セミコンダクターカンパニー ハイパーデバイス事業部の古沢俊洋CCD開発部長は「現在のセルサイズでメガピクセルCCDを作ると1/3~1/2.7型になってしまい、小型・低消費電力という当社の目標とは正反対だ。携帯電話にメモリーカードが普及するまでは、VGAサイズでほとんどの用途は満たしてしまうと考えている」と話し、携帯電話にメガピクセルは時期尚早という見方を示す。メガピクセル級CCDの研究も行ってはいるが、今回発表の製品と同じサイズを実現するには、CCDセルを2ミクロン以下まで精細化する必要があるという。

    同社は携帯電話用カメラモジュールの売上目標を2005年度で1,000億円とし、目下生産体制を強化中だが、急増する需要に供給が追いつかない状態で、受注に対する充足率は70%程度だという。古沢氏は「少なくとも年内はこの状況が続くのではないか」としている。

    携帯電話のカメラが100万画素へ - 次世代ケータイ用カメラモジュール公開
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/01/28/23.html

    三洋、小型・低消費電力の携帯電話用CCDカメラチップセットを開発
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/04/15/07.html

    三洋電機、携帯電話に対応した業界最小の高感度CCDカメラモジュールを開発
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/02/08/07.html

    三洋電機
    http://www.sanyo.co.jp/

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