○ダブルリベンジを果たしたA-Doが優勝
決勝トーナメントでは1回戦で前回優勝のMetallic Fighterが破れるという波乱があった。勝利したのは菅原雄介さんの「A-Do」。起き上がり機構を備えたロボット同士の見応えある対戦だったが、3ラウンド目にMetallic Fighterの左足がA-Doに絡んだことでサーボモータに高負荷がかかってバッテリーを大幅に消費、脚が動かなくなって試合続行不可能となった。第2回では同じカードでA-Doが破れておりリベンジを遂げたかたちだ。
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| 【動画】決勝トーナメント1回戦。Metallic FighterとA-Doの対戦。レベルの高い試合。起き上がりシーンがある |
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ベスト4に残ったのは、危なげなく勝ち上がったR-Blue-4.1と大型サイズながらマスタースレーブ制御で攻撃力も安定するAdamant-3rd、BGMで盛り上げ勢いに乗るマジンガア、そして優勝候補を倒したA-Do。いずれも起き上がり機構を有する機体が揃った。準決勝でR-Blue-4.1はAdamant-3rdと対戦。R-Blue-4.1は体格の違いに機動力で対抗。体格差をどう克服するか試合展開が注目されたが、Adamant-3rdが自らダウンしたときに背骨にあたる部品を破損してしまい、そのままリタイアとなった。もうひとつの試合、A-Doとマジンガアの対戦は、接近戦でのパンチの応酬が繰り広げられるなど見応えある試合。最後はマジンガアの起き上がり機構にトラブルが発生して決着がついた。
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| 【動画】準決勝、A-Doとマジンガアの対戦。見応えあるパンチの応酬が繰り広げられた。A-Doは腰を落として守りつつも攻撃を仕掛けている。画面奥は無線LANのアンテナをロボットに向けている |
決勝戦はA-doとR-Blue-4.1の対戦。安定した動きを見せるA-Doに対しR-Blue-4.1はフットワークで有効なポジションを取ろうとするが、連戦の影響か脚部分にトラブルが発生。試合続行不可能となってTKO。判定でもA-Doが勝利した。実はこのA-Do、第1回の決勝トーナメント1回戦の同じカードで敗戦しており、Metallic Fighterとあわせ、今回は前2回のリベンジを同時に果たした格好となった。
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| 【動画】決勝戦。脚部分のトラブルで自らダウンしたR-Blue-4.1 |
○驚くべきレベルアップのスピード
わずか半年の間に……これが続けて取材している側の正直な感想だ。進化のスピードが実に速い。当然トップとボトムの差は歴然とあるものの、連続して参加しているエントラントは同じ機体を改良しつつ、次々と階段を駆け上がっている感じだ(主催側は12月にロボット製作のレシピを公開する技術セミナーを開催している)。とはいえまだまだ改良の余地はある。ルール改正で腰を落としての連続攻撃ができなくなったこともあり、起き上がりをより素早く行うなど機動力の向上はもちろん、試合数をこなすための耐久性アップは次なる課題だろう。
運営についてもひとこと。技術の進歩にあわせたルール改定は上手くかみ合っていたと思う。ただしそれでも決勝トーナメントにおける試合結果と審査結果の関係のわかりにくさは依然残る。相手をノックアウト! がそのまま勝利につながらない独特の「間」は演出や掲示方法でカバーできると思う。インフラ面ではロボットをコントロールするための無線LANの電波状態が悪く、満足なパフォーマンスを披露できないロボットがあったのは残念。不可抗力で動作できない場合はあらかじめ用意したビデオでの審査という手段もあるかと思う(ただし点数は割引、実際には製作時間がギリギリでムリだと思うが)。あるいは無線LANメーカーと連携して解決する方法もあるかもしれない。
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○技術チャレンジ企画にROBO-ONE Doorが登場
今回のROBO-ONEではメインイベントのほかにも技術的チャレンジとしてROBO-ONE StairsとROBO-ONE Doorが実施された。Stairsは前回から導入されたもので、アルミ製の階段を5分間の制限時間で昇り、また下ることでクリア。10万円の賞金が用意されている。バランスを取りやすくするため、ロボット自身の可動範囲が広いこと、操縦者のテクニックが必要であり、見た目以上に難しい。前回は1体が成功している。今回はMetallic Fighterなど数体がチャレンジしたが、全滅。改めて難しさを実感させた。
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| 【動画】ROBO-ONE Stairsの一場面。Metallic Fighterが挑戦したが、あとわずかのところで失敗 |
Doorは小型のドアを開け閉めして、ドアの向こう側へ移動する競技。本物のドアノブが使われており、ノブを握って回転させ、そのまま押し込みつつ歩行というStairs以上の難しい動作が必要になる。実は、これは協賛企業でもあるバンダイが手掛ける「ドラえもんプロジェクト」の一環。2010年にドラえもん的なパートナーロボットの実現を目指す同社は、開発においてさまざまな分野からパートナーを募る予定でROBO-ONE参加者にも目を向けている。家庭内での利用を想定しており、ドアの開け閉めも目標のひとつとして今回のチャレンジ実施となったという。今回はエキジビション的な扱いで成功例はなかったが、大越信明さんの「Petapy AP」が専用のアタッチメントを装着して登場。ヒネリ機構も用意するなど「本気で」課題クリアに挑戦して会場を沸かせた。
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ROBO-ONEを統括する実行委員会は今後、ROBO-ONEをさらに活性化させる予定だ。まずは韓国や中国と連携してアジア地区でのROBO-ONE機運を高める。5月には韓国大会の開催を予定。将来的にはワールドワイドでのROBO-ONEネットワークを構築し、世界大会の開催も狙っているという。またPC用シミュレータを使った「ROBO-ONE on PC」も準備中だ。興味のある人はROBO-ONEのWebページを逐次チェックすること。
なお第4回大会は8月に開催が予定されている。
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| 参加者とロボットで記念撮影。また8月に! |
(浅野純也)
【レポート】第3回ROBO-ONEは白熱した対戦が続出!(1)
【レポート】史上初の2足歩行ロボット大会 第1回ROBO-ONEがお台場で開催!
ロボカップ2002レポート
ROBO-ONE
http://www.robo-one.com/
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