ライバルはタブレットPC! 普通紙への手書き文字をデジタル化するAREA

      [2002/11/21]
    AREA(ベースユニット)

    明光義塾を展開する明光ネットワークジャパンの100%子会社エフ・イー・シー(FEC)は、A4までのあらゆる紙に記した手書き文字をリアルタイムにデジタル化し、PCに取り込むことができるペン入力デバイス「AREA」を、12月1日より一般発売する。明光義塾などでe-ラーニング用ツールとしてすでに発売されていたが、今回、正式に一般消費者向けに販売することになった。ベースセンサー、ペンユニット、ベースプレートなどが付属し、価格はオープンプライスながら、実売想定価格は18,000円前後。

    ペンユニットは、先端に一般に売られているボールペンの芯を挿入して利用する。普通紙に記入すると、ペン先から超音波が発生、それをベースユニットのセンサーが赤外線と超音波を併用して感知、ペンの動きをトレースしてPC上にデジタルデータとして送信する。ペンから出る超音波は、ボールペンの芯を押し込むことでスイッチが入る仕組みになっているので、あまり軽く書くと認識されない。PCとベースユニットはUSBで接続されている。ベースユニットが読み取れる手書き範囲はA4サイズで、ベースユニットの位置を変更することで縦・横ともに対応する。

    ベースプレートは表面に特殊な加工を施してあり、紙をおいても滑らず、またデスク上などでもプレート自体が動かないようになっている。基本的には紙の滑り止めと紙の位置合わせ用途で利用されるので、ベースプレート自体はなくても動作する。

    PCで利用する場合は、付属のアプリケーション「Sonic PAD」を用いる。ベースユニットで読み取られた手書き文字がそのままSonic PAD上に表示される。ペンの色や太さなどはソフトウェア上で変更可能。Sonic PADはキャプチャーモードを備えており、PCで利用できる、あらゆるソフトウェアの画面をJPEG・BMP形式で保存、その画像に対して文字を書き込んだり、JPEG画像などをインポートして手書き文字を追加したり、ということも可能。NetMeetingを使い、インターネット経由でペン入力情報を共有することもできる。Sonic PAD上のデータはそのままメール送信も可能で、Sonic PADオリジナルデータ形式、またはJPEG画像形式で、添付ファイルとして送信できる。

    Sonic PADはデータをすべてベクトルデータとして保持しており、手書き文字やキーボードからの入力文字、インポートした画像などはすべて自由に拡大・縮小・位置変更が可能。手書き文字を含めてアンドゥ・リドゥにも対応する。

    実際の利用イメージ。紙の上に手書きしたものがそのまま表示されている

    具体的な利用方法としては、例えばPDFファイルを印刷して、その用紙をベースユニットに挟み、元のPDFファイルをキャプチャーモードからSonic PADに取り込む。続いて、プリントアウトした紙の4点をペンユニットで指定し、手書き入力範囲を指定する。その後は、プリントアウトした紙に自由に手書き文字を書き込むと、Sonic PAD上の画像にも全く同じ文字が入力できる、という仕組みだ。ペン先をスタイラスに変更し、マウスモードに切り替えると、PCのマウスをペンで操作することも可能だ。

    AREAは、もともとe-ラーニング用に開発され、明光義塾を含めた予備校・塾業界などに向けて出荷されていた。通信教育や不登校児へのテスト実施などで利用されており、専用のソフトウェアも開発されていた。そんな中、2002年のグッドデザイン賞を受賞し、一般にも知られるようになったこと、またタブレットPCの登場によってペン入力デバイスへの注目が集まったこと、そして数量限定の販売を行った際には、予想を上回る予約が集まったことから、一般販売へと踏み切った。

    ペンタブレットのように筆圧感知機能などはないが、手書き文字をデジタル化する、という機能からマイクロソフトのタブレットPCを競合製品としており、価格によるコストメリット、デジタルデータと同時に手書き文書も残せる点を優位点とする。今後は、OCRエンジンと連携することで手書き文字をテキスト化する、などといった方向性を検討しているという。

    ○AREAの主な仕様
    ・ベースセンサー

    読み取り方式超音波・赤外線併用
    手書き可能最大エリアA4
    インタフェースUSB 1.1
    解像度100dpi
    サイズ180×86×22mm
    質量約60g
    電源USBより供給

    ・ペンユニット

    ペン先ボールペン、またはスタイラス
    サイズ130×12mm
    質量約16g
    電源SR41ボタン電池×3
    使用時間約100時間(連続使用時)、約6カ月間(通常使用時)

    Bluetooth搭載ペン型入力デバイス「ANOTO pen」の日本展開が本格化
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/02/28/06.html

    「Chatpen」なら、紙に書いた文字がBluetoothで携帯電話のディスプレイへ!?
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/06/19/16.html

    エフ・イー・シー
    http://www.fec-net.com/area/

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