ついに家庭向けに留守番ロボットが発売 - 4足歩行ロボット「番竜」

  [2002/11/06]
4足歩行ロボット「番竜」

テムザックと三洋電機は6日、家庭向けの留守番ロボット「番竜」を50台限定で先行販売すると発表した。価格は未発表だが「200万円を超えない範囲」の予定だという。受注はWebサイト上で12月1日より開始し、2003年春に出荷する。

「番竜」は、恐竜を未来的にアレンジしたデザインの4足歩行ロボット。人感センサー・音センサー・温度センサー・匂いセンサーを搭載し、侵入者や火災などに各センサーが反応すると、鳴き声で警告・威嚇すると同時に、内蔵のPHSで離れた場所にいるユーザーに通知する。通知先の電話には、NTTドコモのPHSビジュアルホン「Lookwalk」およびテレビ電話に対応した「FOMA」の各機種が対応し、番竜のカメラとマイクで捉えた周囲の音声と動画がリアルタイムで送信される。また、番竜に内蔵したスピーカーを利用して、電話から声を伝えることもできる。

匂いセンサーは、テムザックが金沢工業大学南戸研究室および新コスモス電機と共同開発したもので、複数の成分を感知することで「焦げ臭さ」をセンシングし、火災の早期発見を助ける。将来的には、火が出る前にその匂いを検知できるよう、さらに研究を進めいてくという。

対応する電話機からの遠隔操作で番竜を移動させることが可能で、前進・後退・左右旋回・停止が電話のテンキーで行える。移動速度は分速15mで、足に取り付けられたセンサーが段差を感知し、最大15cmの段差を乗り越えることもできる。また「ペットモード」では、「お座り」「お手」などいくつかの言葉を認識してアクションをすることができる。

段差を乗り越えて進む番竜(動画形式:WMV8 21秒 440KB)

番竜のサイズは1000×800×700mmで、重量は約40kg。バッテリーは容量7000mAhのニッケル水素電池を搭載する。先行販売で製品提供したユーザーからの声を反映させた上で、2003年度中の一般販売開始を目指す。

三洋電機ソフトエナジーカンパニー 豊嶋明システム技術部長、テムザック 高本陽一社長、武田文男福岡県副知事(左から)

ロボットの設計とメカニズムの開発はテムザックが、電池・音声認識ボード・外装デザインは三洋電機が担当した。テムザックの高本洋一社長によると「"番犬"の代わりになる恐"竜"」ということで番竜の名前に決まったという。番竜の価格は安いとは言えないが、警備会社のセキュリティサービスなどに対するメリットとしては「家庭の室内にカメラを付けて、それを警備会社が見るという方法では、ユーザーはそれを拒絶すると思う。そのため警備会社のカメラは建物の外にしか付けられず、異常事態が発生しても現場に到着するまでは中の状況がわからない。しかし、番竜は何か起きたそのときに室内の状況を伝えることができる」とコメントしている。

都内で行われた発表会には、テムザックのある福岡県の武田文男副知事も出席し「かねてから地元ベンチャー企業の研究開発支援をしてきた。今回画期的な作品を世の中に出すことができて、県としてもたいへん喜んでいる。今後も新しい企業育成を支援していきたい」と話している。

【ロボカップ2002レポート】
ロボカップも準決勝・準々決勝 - 各リーグ会場の模様をレポート(3)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/06/24/18.html

【ROBODEXレポート】今年もロボットの祭典が始まった
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/03/28/09.html

テムザック
http://www.tmsuk.co.jp/

三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/

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