宇宙開発事業団(NASDA)は、「平成14年度i-Spaceパイロット実験テーマ」の選定結果を発表した。テーマは年度ごとに決められ、高速通信システム「i-Space」を使って実験が行われてゆく。5月から応募が開始され、このたび8件の実験テーマが選定された。
i-Space利用実験計画は、現在開発中の技術試験衛星VIII型(ETS-VIII)、超高速インターネット衛星(WINDS)及び研究中の準天頂衛星システムなどを用い、超高速のマルチキャストサービス、インターネットから教育、医療、災害対策、高速道路交通システムなどといった幅広い分野の技術開発や実証実験を産学官共同で行っていく。
平成14年度の実験テーマは、
1.Ka帯(20GHz~30GHz)超高速IPマルチキャスト通信プラットフォーム構築(宇宙通信)
2.衛星を活用した災害情報ネットワーク実験(衛星航空通信によるリアルタイムデータ伝送)(通信総合研究所/ダイヤモンドエアサービス)
3.衛星を活用した災害情報ネットワーク実験(海外の遠隔被災地実験)(アジア防災センター)
4.山岳防災・救急医療用ハイブリッド型衛星ネットワーク(信州大学医学部)
5.超高速インターネット衛星を用いた多地点間マルチメディア遠隔地教育実験(アジア地域大学間でのインストラクショナル・デザインベースのeラーニング実験)(筑波大学/KDDI)
6.衛星通信を用いた高精度測位システムの実証実験(JSAT)
7.衛星を利用したリアルタイムおよび蓄積映像伝送実験(日本放送協会)
8.ブロードバンドコンテンツ流通のためのIPマルチキャスト大容量コンテンツ交換システムの開発及び実証実験(ヒットポップス)
の計8テーマ。このうち1~3が前年度からの継続実験テーマであり、その他の5項目が今年度新規の実験テーマとなる。
i-Spaceパイロット実験は、平成13年度から行われており、9件の実験が実施されてきた。既に山間部や島しょ地域での高速インターネット実験や遠隔教育などで成果が挙げられている。これらの実験を通じて、衛星を使った将来の通信インフラの可能性を探ってゆくとしている。
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宇宙開発事業団
http://www.nasda.go.jp/
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