【IDFレポート】Product Showcase - 最新インタフェースが勢揃い

 

毎年のIDFで必ず併設されるのが、Intelを始め多くのサードパーティから出展される、さまざまな製品群を展示するProduct Showcaseである。毎回恒例ながらかなりブースの数が多いため、1日では到底全部は廻りきれない。とりあえず初日にざっと廻った中で、目に付いたものをいくつかご紹介したい。

○Serial ATA真っ盛り

すでにニュースにもある通り、Serial ATA IIのドラフトスペックが定められ、実際にこれを利用したサーバーシステムが展示された。

Serial ATA IIの大きな違いは、Command Queueingによるスループットの向上と、2本のSerial ATA Linkを利用しての冗長性の確保、および転送速度の向上である。実際デモでは、HDDからMovieを再生しながら、Linkケーブルを急に引っこ抜くといった事を行い、一瞬Movieの再生は止まるが、すぐにもう1本のLinkを利用して再生が継続されるといった事で冗長性の高さをアピールしていた。ちなみに先のニュースでは、Intel、Seagate、Silicon Imageの3社によるデモとなっていたが、専用ドングルにはMarvell Technologyのブリッジチップが利用されていた。

HDDはSeagateのParallel ATAのものを利用し、専用のコントローラはSilicon Image製のもの
Marvell Technologyの88i8030-TBC Serial ATA Bridgeを2個搭載したアダプタ。これがドングルとして機能するわけだ 

また、PromiseはFastTrak S150 SX4を展示した。これは、同社のFastTrak SXX4000にMarvellのSerial ATA Bridgeを4つ搭載した製品であり、ほぼ最終製品と同一の仕様になっているそうである。

FastTrak SX4000のRAID機能はそのままに、Serial ATAに対応したS150 SX4。これで3wareのEscarade 8500シリーズとスペック上は対等になったのだが、相変わらず同社はドングルをパッケージする予定はないそうである。ちょっと残念なところだ 

ちなみにSerial ATAからちょっと話題が逸れるが、Silicon ImageのSerial ATAコントローラを搭載した例として展示されていたPCがあった。このPCをよく見ると、搭載されているマザーボードはIntelのD845PEBT2。型番から分かるとおり、まもなく登場予定のIntel845PEを搭載した製品の様である。ちなみにノースブリッジ周りはほとんど違いが見られず。ただサウスブリッジ周りは、Silicon ImageのSerial ATAコントローラのほか、IEEE1394コントローラを搭載するなど、なかなか豪華な構成である。従来Intelのマザーボードは、Simple is best的に余分な機能はあまり搭載していなかったから、逆にいえば今後はIEEE1394のオンボード搭載は必須となってゆくのかもしれない。

ブルーの照明のおかげで、内部はちょっと見にくいが、下のほうに赤いSerial ATAケーブルが這いまわっているのが分かる
あちこちのシルク印刷はテープで隠されているのに、なぜかこの型番は堂々と展示されていた
ちなみにこのちょっと上に位置するICHにも黒いテープが....隠すべき理由があるのかどうかは不明。多分ICH4と思われる


○802.11a/b Combo Controller

温度が低いので「触っていい?」と聞いたら、「静電気で破壊されちゃうから、絶対に駄目」といわれた。まぁサンプル段階のシリコンでは仕方ないだろう

そもそもは昨年秋のIDFあたりから、Intelは自社で802.11a/bのコントローラを生産すると常に言いつづけてきたが、今回ついにプロトタイプシリコンを利用したワークサンプルが展示された。まだプロトタイプの状態ながら、今のところ性能、出力ともに問題はないとの事。もっとも製品化の時期はまだ未定という話だった。余談ながら、ある別メーカーの11a/bコンボコントローラの場合、動くは動くのだが消費電力がものすごく、この結果発熱が馬鹿にならないという。ところがこのプロトタイプの場合、指で触れるくらいに温度が低い(=消費電力が少ない)との事だ。

○USB 2.0 Memory + PCI Express

Memory Deviceとしては初めてUSB 2.0のCertifyを取得したとの事。容量はさまざま(Lexar Mediaのどのメモリと組み合わせるかで決まる)だが、例えばすでに512MBのチップは存在するから、両面に実装すれば容量1GBとなるわけで、なかなか欲しいかも

ICH4やVIAのVT8235など、USB 2.0を内蔵したチップセットが登場したおかげで、一時期の需要の多さが一段落したNECのUSB 2.0コントローラだが、同社はLexar Mediaの高速Flash Memoryと組み合わせ、Read 6MB/sec・Write 4.5MB/secの性能を持つUSB 2.0対応のUSB Memory Deviceを出展した。この位のスピードになると、もう立派にHDDの代用となる。実際デモでは、このUSB Memoryに格納されたMovieを直接再生し、十分なスピードが出せる事をアピールしていた。

また同社は、今回PCI Expressのインタフェースコアを出展。世界初のPCI Expressコネクタを利用したサンプルカードの動作デモが行われた。定格の2.5GHz動作以外に、5GHzでの動作デモも行われるなど、完成度の高さをアピールした。

カード上のシルクで分かるとおり、コネクタやカード本体はIntelが作ったもので、ここにとりあえずPCI ExpressのPHY(物理層コントローラ)を搭載したとの事
下側のボードはマザーボードを模したもので、やはりIntel製。現在は物理レイヤレベルで信号が確実に伝達出来ていることをオシロスコープで示していた。(カードに突き刺さっているプローブはこのためのものである)
今回のシステムの構成。破線部は今後拡張可能な部分だ

今回展示されたのはPCI Expressの物理層コントローラと、この上位にあたるデータリンク/エンドポイントコントローラの2種類。現在はまだ同社のプロセス向けのコントローラコアという段階で、この先にすぐデバイスを繋いでPCI Expressカードが出来上がりという訳にはいかないが(何しろホスト側のコントローラがまだ存在しない)、着実に実用化への道をたどっていることが示された。

○おまけ

IDF名物「お昼の日本食」。これを楽しみに待っている同業者は(日本のプレス以外にも)極めて多く、40食ほど運ばれるこのお弁当、ものの10分もしないうちに綺麗に無くなる。本日は筆者もありつけたが、明日はどうなるか…

本日の昼食@プレスルーム。

(大原雄介)

【News Special】IDFレポート
http://pcweb.mycom.co.jp/news/special/2002/09/10/01.html

Seagateら3社、IDFにてSerial ATA IIインタフェースをデモ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/09/10/19.html

Lexar Media
http://www.digitalfilm.com/

NEC
http://www.nec.co.jp/

Promise Technology
http://www.promise.com/

Marvell Technology
http://www.marvell.com/Internet/Index

Silicon Image
http://www.siimage.com/

Seagate
http://www.seagate.com/

Intel
http://www.intel.com/



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