蘭Royal Philips Electronics(Philips)とソニーは、非接触ICカードなどのさまざまな機器を接続する近距離の無線通信規格開発で提携したと発表した。「Near Field Communication(NFC)」と呼ばれ、20cm以内の範囲内でのあらゆるデータの転送を可能にするという。
PhilipsはMifare、ソニーはFeliCaと呼ばれる非接触ICチップを開発しており、例えばFeliCaを採用したJR東日本のSuicaや、電子マネーEdyなど、幅広く利用されている。Mifareも、欧州を中心にVISAカードなどで採用されている。
NFCは、上位互換としてこの両チップに対応する以外にも、携帯電話やデジタルカメラ、PDA、PC、ゲーム機、コンピュータ周辺機器などに組み込むことで、近距離における各種データの送受信に利用される。周波数13.56MHzの電波を利用し、現在は212kbpsまでの通信速度をもつ。ソニーによれば、理論的には数Mbps程度まで速度向上は可能という。
利用範囲は幅広い。ソニーでは、例えばPCであれば、デジタルカメラやICレコーダーでデータのやりとりに使われているUSBケーブルや、赤外線を用いたIrDAなどとの置き換えを想定するほか、名刺交換、自動車のキーなど、非常に多彩な利用方法を考えている。
チップはPhilipsが開発する。2004年初頭にはチップの出荷を開始する予定で、今後は、オープンな規格として、民生用機器やパソコン、自動車、その他の産業へ、標準規格へと提案していくつもりだ。
周波数帯が13.56MHzの電波を利用したワイヤレスのシステムは、国内では1998年に制度化され、駅の自動改札や入退室管理で利用されている。現在総務省は、従来は想定されていなかった利用形態の登場などに対応するため、技術基準の改正などを進めている。8月には電波監理審議会から改正適当との答申を受け、関係省令などの改正を行おうとしている。
両社の提携はこれを受けたものではないとのことだが、改正が追い風になることは間違いなく、今後の普及も期待できる。携帯電話、無線LAN、Bluetooth、そしてNFCと、ますます身の回りがワイヤレス化されていきそうだ。
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Royal Philips Electronics
http://www.philips.com/
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