「1時間目は『ロボット』です」ロボット制作を通じて科学を学ぶスクール

      [2002/07/25]

    コンソーシアムの会長を務める河野孝治氏

    電子工作キット「エレキット」などを販売するイーケイジャパン、学習塾「栄光ゼミナール」を展開する栄光、ヒューマノイドロボット「PINO」のレンタル・販売を行うZMP、科学教材とカリキュラムの開発・販売を行うラーニングシステムの4社は25日、「ロボット科学教育コンソーシアム」の設立を発表した。

    同コンソーシアムは、若年層の科学分野への関心低下が問題視されている昨今、ロボット製作を通じて科学技術への好奇心を喚起させ、理数系の知識を楽しみながら学ぶことのできる教育カリキュラムの構築と実践を目的として発足した。

    ロボットは機械、電気電子デバイス、コンピューターなど幅広い技術が搭載されており、制作過程ではこれらを一度に学習することが可能。また先般福岡で開催された「ロボカップ2002」のような競技会の場を通じて、チームでひとつのものを作りあげる協調性や、最後までやりぬく力などを育て、世界のライバルたちとの交流を図ることができる。同コンソーシアムの会長を務めるイーケイジャパンの河野孝治COOは「ロボットは教材として最高のものであると確信している」という。

    イーケイジャパン製のキットで組み立てたロボット

    具体的には今年11月より、小学校3年生以上を対象にしたロボット教室のモデル校を首都圏に3カ所開設する。授業は週1回2時間ほどで、授業料(月謝)は15,000円程度(教材費別)を予定しているという。モデル校での成果を踏まえつつ、来年4月からは本格的な生徒募集を行い、7月に生徒1,200名、全10校ほどの体制で本格展開を開始することを目指す。

    レベル5の教材となるヒューマノイドロボット「PINO」

    カリキュラムは大きく分けて、小学校3年生~6年生を対象にしたレベル1~2、中高生を対象としたレベル3~4、大学生や社会人を対象としたレベル5、までの5段階となっている。レベル1~2ではギアやてこといったロボットの基本構造やプログラミングの基礎を学び、レベル3~4ではアセンブラなどによる本格的なプログラミング技術の習得やロボカップジュニアリーグへの出場を目指し、レベル5では2足歩行ロボット「PINO」を教材にしてヒューマノイド型自律ロボットの製作技術について学習する。教育カリキュラムと同時に講師養成のカリキュラムの構築にも取り組み、講師の育成にも努める。

    河野氏によれば、福岡ロボスクエアで開催されたロボット工作教室では「『子供にロボットのキットを買い与えたいが、自分が教えられないからそれができない』という親御さんの声が多く聞かれた」ということで、教室の需要は十分にあるという判断。また、コンソーシアムにはロボカップ国際委員会の北野宏明名誉会長と早稲田大学の高西敦夫教授がアドバイザーとして参加するほか、ロボカップ日本委員会からも活動に協力を得るということだ。

    ○4社の役割

    イーケイジャパン 中高生対象カリキュラムの開発、「サッカーロボ915」をベースとした教材開発
    栄光 教室運営ノウハウ提供、教室展開
    ZMP 大学生・社会人レベルに向けた、教材・カリキュラムの開発
    ラーニングシステム 小学生を対象にした先端教材およびカリキュラムの開発

    ロボカップ2002レポート
    http://pcweb.mycom.co.jp/news/special/2002/06/21/02.html

    イーケイジャパン
    http://www.elekit.co.jp/

    栄光
    http://www.eikoh-internet.com/

    ZMP
    http://www.zmp.co.jp/

    ラーニングシステム
    http://www.mdstorm.com/

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン