「情報のライフラインを支える」日立の庄山社長が講演

  [2002/07/18]

日立製作所 庄山悦彦社長
日立製作所は、「ユビキタス(遍在化)」情報社会に対する同社の戦略、技術を紹介する「HITACHI-ITコンベンション2002」を18日から都内で開催、初日の基調講演には庄山悦彦社長が登壇、「豊かで快適なユビキタス情報社会に向けて」と題し、同社の基本的な考え方を示した。

庄山社長は、まず、インターネットの人口普及率で、日本は米国をはじめ、シンガポール、韓国の後塵を拝していることを指摘、「契約者数では第2位だが、世界をリードするまでには至っていない。今後、業界を挙げて普及推進を図りたい」と述べた。

ユビキタスとは、「誰もが、いつでもどこでも情報を活用することができる環境」(庄山社長)だ。通信の技術は、電報のような文字情報の伝達に始まり、電話ができて音声が行き来するようになり、テレビの発明により、画像を送ることができるようになったわけだが、庄山社長は「テレグラム(電報)、テレフォン(電話)、テレビジョン、と来て、次は、双方向通信の、新しい距離感覚が生まれるのではないか。ユビキタスによって感情や思考が伝わる、テレパシーといえるものになるかもしれない」と語った。

一方、社会のあらゆる場面に、コンピュータ、ネットワークが溶け込んでいくユビキタスが実現すると、利便性は向上する反面、改竄、なりすまし、個人情報漏洩、サイバーテロなど、さまざまな危険が増える。安全性の確保が大きな課題となる。

これについては「情報は、ライフラインになる。適切な情報が適時に正確に伝わることが非常に重要になってくる。たとえば、水でいえば、暑いとき、人間はシャワーや飲み水が必要になるが、汚れた水ではかえって体に悪い。水は常に安全でなければならない。日立は、創業以来、安全で安心な社会基盤整備に力を注いできた。情報のライフラインでもこれまでと同様に支えていく」(同)方針だ。

庄山社長は「インターネットそのものは米国が先導、ブロードバンド化では、韓国などが先行している。しかし、ユビキタスでは日本が先頭を走っていきたい」との抱負を述べ、基調講演を締めくくった。

坂村健教授 ユビキタスコンピューティングを語る - 情報端末フェスティバル
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/06/05/08.html

日立、米IBMのHDD事業買収へ、情報家電向け用途など視野に競争力強化図る
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/06/04/16.html

日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/

HITACHI-ITコンベンション2002
http://hitachi-itcon.com/

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